中学生からの挑戦状Part6

中学生からの挑戦状Part6解答


◆海外の大学生 Hirasawa Yasutakaさんからの解答。
     (University of North Carolina at Chapel Hill)

X = 40 degree:

Set point E between D and H so that BH = EH.
CH is perpendicular to EB.
Thus, triangle CBE is isosceles and angle ECH = 10.

Draw a line (call it L1) so that extended DA is perpendicular to L1.
Call an intecept of L1 to CE as F.
Call an intercept of L1 to extended DA as G.

Now, angle HBC = 80. (consider a right angled triangle HBC)

angle DBG = 60. (consider a right angled triangle DBG)
Thus, angle GBC = 20 and angle ABG = 10.

Consider four points A, B, C, and F.
The fact that angles ABF = ACF ( = 10) implies These points are actually on the periphery of a circle.
Thus, angles AFB = ACB = 10.
This implies triangle ABF is isosceles.
Thus, BG = GF, i.e. DG intercept mid point of BF with a right angle.
Thus, triangle DBF is isosceles.
Especially it is an equilateral triangle since DBF = 60.
Thus, angle GDF = 30. Also, BF = DF.
Angle FBC = FCB ( = 20).
Thus, triangle FBC is isosceles. Thus, BF = FC.
Thus, DF = FC, implying that triangle FCD is isosceles.
Angle DFE = 180 - angle EDF - angle DEF. (consider triangle DEF)
angle EDF = 60. and angle DEF = 100.
Thus angle DFE = 20.
Because triangle FCD is isosceles as shown before,2 * angle FDC = angle DFE = 20.
Thus, angle FDC = 10.

Finally, (huuuh....) angle X = GDF + FDC, thus X = 40.

I think this problem is the most challenging angle problem in your web page.
Took me about 2 days (maybe 1 hour each day) to find out above trick!

<青木訳>信用しないでくださいね。(^_^;

答え ∠ADCは40度

点EをDとHの間に、BH=EHになるように取る。
CHはEBに垂直である。
したがって、△CBEは二等辺三角形で∠ECH=10度。
点Bから直線(L1と呼ぶ)をL1とDAの延長が垂直になるように引く。
L1とCEの交点をFとする。
L1とDAの延長との交点をGとする。

ところで
∠HBC=80度。 (直角三角形HBCなので)

∠DBG=60度。 (直角三角形DBGなので)

したがって∠GBC=20度、∠ABG=10度。

4点A,B,C,Fを考える。
∠ABF=∠ACF(=10)なので、これらの点は一つの円周上にある。
したがって∠AFB=∠ACB=10度。
このことにより△ABFは二等辺三角形。
したがってBG=GF。
すなわちDGはBFを垂直に二等分する。
したがって△DBFは二等辺三角形。
特に、∠DBF=60度なので正三角形。
したがって∠GDF=30度。またBF=DF。
∠FBC=∠FCB(=20)
したがって△FBCは二等辺三角形。
よってBF=FC。
これらのことよりDF=FCなので△FCDは二等辺三角形。
∠DFE=180−∠EDF−∠DEF(△DEFで考える)。
∠EDF=60度。∠DEF=100度。
したがって∠DFE=20度。
△FCDは前述のように二等辺三角形なので、
2×∠FDC=∠DFE=20度。
したがって∠FDC=10度。

最後に(フゥー)
∠ADC=∠GDF+∠FDC。
したがって∠ADC=40度。


この問題はあなたのページの中でもっともやりがいのある角度の問題だと思います。
種を見つけるのに2日間ぐらい(おそらく1日1時間)かかりました。


【コメント】

 みごと40゜で正解です。
この補助線は気がつきませんでした。
やはり、4点A,B,C,Fが一つの円周上にあるというのが証明のポイントなんでしょうね。
ただ実はこの問題は同一円周上にあるという事を使わないでも解けます。
したがって中学校2年生でもよく考えれば解けると思います。
もし別な解答を考えた方がおいでましたら、ぜひメールを送ってくださいね。


◆岐阜県 一週間悩んだよ!!! さんからの解答。

∠DAH=60°なので、DAを点Aから延長した半直線DA上に
∠ACO=60°となる点Oをとると、△AOCは正三角形である。
(∠ACO=∠CAO=60°より)

よって、∠AOC=60°である。

すると、仮定より∠ABC=30°であるから、
中心角∠AOC=60°に対し、円周角∠ABC=30°と考えれば、円周角の定理の逆も成り立つので、
点Bは、中心Oで半径OC(あるいはOA)の円周上にあることが分かる。

すなわち、△ABCの外接円の中心(外心)が、点Oであることが分かる。

すると、∠AOBは、円周角∠ACB=10°の中心角だから、
∠AOB=20°になる。

次に、直線OBと直線CHとの交点をPとすると、
△OAPにおいて、∠OAC=60°は外角だから、
∠OPA=∠OAC−∠AOP=60°−20°=40°になる。

すると、△BAPにおいて、
∠BPA=40°
∠BAP=40°
(△ABCにおいて、外角∠BAP=∠ABC+∠ACBより)
であるから、△BAPは二等辺三角形である。

すると、仮定より∠BHA=90°であるから、
BHはAPを垂直に二等分することが分かる。

そうすると、△DPAはDP=DAの二等辺三角形になり、
しかも、∠DAP=60°なので、△DPAは正三角形となる。

そうなると、 △POCと△DCOにおいて、
△DPAも△AOCも正三角形であるから、
PC=PA+AC=DA+AO=DO・・・(1)
また、OC=CO(共通)・・・(2)
∠PCO=∠DOC=60°・・・(3)

よって、(1)〜(3)より、2組の辺とその夾む角がそれぞれ等しいので、
△POC≡△DCOとなり、対応する角は等しいので、

∠x(=∠CDO)=∠OPC=40°


◆奈良県の中学校1年生 耶武 さんからの解答。

AHのHの延長線上にEH=AHとなるようにEをとる。

△ABCの外心をFとする。
∴FA=FB=FC

△ADHと△DEHにおいて、
DH共通、
AH=EH、
∠DHA=∠DHEより、

△ADH≡△DEH(2辺夾角)となる。

∴AD=DEとなる。

∠DAE=90-30=60度より
AD=AE=DE。(1)

上と同様に、BE=ABとなる。(2)

∠AFB=α、∠AFC=βとして連立方程式を立てると

180−α
―――――
2
180−α−β
―――――――
2
+30

180−β
―――――
2
180−α−β
―――――――
2
+10

これを解くとα=20度、β=60度となる。

∠AFC=60度(対頂角)より上の作図より△ACFは、正三角形である。(3)

また∠AFB=20度、BF=AFより、
 ∠ABF=80度。(4)

∠ABC=30度、∠ACB=10度より
 ∠EAB=40度。(5)

(2)より∠ABE=180-40*2=100度(6)

(4)(5)より∠EBF=180度

∴E、B、Fの3点は一直線上にある。

(1)(3)∠EAF=∠DAC(対頂角)より、
△EAF≡△DAC(2辺夾角)

∴∠AEF=∠ADC

(2)(5)より、∠AEF=40度。

よって∠ADC=40度

感想:E、B、Fが一直線上にある良い証明は、無いのかな〜。


◆宮城県 アンパンマン さんからの解答。

AHからHM=AHの線をひく。

∠DAH=90-∠HDA=60度から△DMAは正三角形です。

∠HAB=∠ABC+∠ACB=40度から
∠HMB=40度。

∠HBM=∠HBA=90-∠HAB=50度。

MBとDAの交差点をN、
∠BAN=180-∠BAH-∠HAD=80度。
∠ABN=180-∠ABH-∠HBM=80=∠BAN
∠BNA=180-∠BAN-∠ABN=20度=2*∠BCA

よってNは△ABCの円のセンターです。
つまりNA=NB=NC

∠NAC=∠DAH=60度より
△ANCは正三角形∽△DMA

よって□MNCDは円に内接する四角形です。

したがってADC=BMA=40度。


◆静岡県 村松 芳子 さんからの解答。

△ABCを直線ACで折り返し、△ACEを作図する。
このとき、EはHD上にくる。
次に、△ABCを直線BCで折り返し、△CBFを作図する。

ここで、△CBEは両底角80°の二等辺三角形、△ABFは正三角形、△AFGは両底角80°の二等辺三角形であると言える。

次に、DAを延長しCFとの交点をGとする。
∠EDG=∠ECG=30°だから、D,E,G,Cは同一円周上の点である。
ゆえに、∠CGD=∠CED=100°である。

△AGFにおいて、∠AGF=80°=∠AFGだから、∠GAF=20°
となり、AG=AFである。
もとより、AE=AB=AFだから、AE=AGである。

∠EAG=160°だから、∠AEG=∠AGE=10°である。

ゆえに、∠CDG=∠CEG=30°+10°=40°

すなわち、∠ADC=40°である。(終わり)


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