『え! 誕生日が同じ日』

『え! 誕生日が同じ日』解答


◆HATさんからの解答。

まず、全ての誕生日の組合せを求める。

出席番号01の生徒の誕生日365通り
出席番号02の生徒の誕生日365通り
出席番号03の生徒の誕生日365通り
       ・
       ・
       ・

出席番号40の生徒の誕生日365通り

これらを掛けて、
全ての誕生日の組合せ 36540 通り ... a)

次に、誕生日が「同じでない」組合せを求める。

出席番号01の生徒の誕生日365通り

出席番号02の生徒が01と同じでないのは
 (365−1)通り

出席番号03の生徒が01や02と同じでないのは
 (365−2)通り

       ・
       ・
       ・

出席番号40の生徒が他と同じでないのは
 (365−39)通り

これらを掛け合わせて、

誕生日が「同じでない」組合せは
 365!
(365−40)!
通り ... b)

a), b) より、 誕生日が「同じでない」確率は

365!
36540×(365−40)!

従って、誕生日が「少なくとも同じ」確率

1−365!
36540×(365−40)!

=1−3.4×10101
3.1×10102

=0.89

(エ)ですね。

丸め誤差はたぶん影響していないと思いますが... そこまでは検証していません。

【コメント】

この結果は、結構意外に感じた人も多かったのではないでしょうか。
実はクラス担任をしていると、ほとんどのクラスに誕生日の同じ生徒がいることを経験します。
確率が約90%。
この結果を見ると納得できますね。


◆広島県 清川 育男さんからの解答。

ペアになる組み合わせは、
39×40
=780

ペアが誕生日が同じ日になる確率は

365

同じにならない確率は
1−
365
364
365

全てのペアが同じにならない確率は、
( 364
365
)780

したがって少なくとも1組でも誕生日が同じになる確率は、
1−( 364
365
)780です。

【コメント】

これは非常にすっきりした解答ですね。
Windowsの電卓で計算したら 0.882・・・でした。
余談ですが、このページのソフトで実験したら、30回連続で「同じ誕生日の人」がいたことがありました。
90%近いというのが実感できますね。
もっとすごい記録が出た人がいたら教えてくださいね。

【東京都 ヨーゼフさんからのコメント】

清川氏の解答は、すっきりしていますが、間違いではないかと思います。

例えば3人のクラスの場合、氏によると、3人とも異なった誕生日になる確率は
364
365
3 ・・(a)

ところが、もしこの3人をA、B、Cとすると、

364
365
× 364
365
× 363
364
× ・・(b)

(1)A、Bの誕生日が異なる確率
364
365

(2)B、Cの誕生日が異なる確率
364
365

(3)A、BおよびB、Cの誕生日が異なるという条件下で、C、Aの誕生日が異なる確率  
363
364

したがって、3人とも異なった誕生日になる確率は
364
365
× 364
365
× 363
364
× ・・(b)

数値計算して見ると、(a)、(b)は微妙に異なります。
クラスの人数が増えるとその差は次第に拡大しますが、35人でも1%位です。


◆大阪府の大学生 ふるふる さんからの解答。

40人のクラスで求める確率は、

1−(全員が違う誕生日の確率)

 (全員が違う誕生日の確率)
365
365
×364
365
×363
365
・・・

365!
36540×(365−40)!

よって求める確率
=1−365!
36540×(365−40)!


◆大阪府 ドラキュラ さんからの解答。

答え (エ)

1 - 364! ÷ (364 - 40 + 1)! ÷36539


◆東京都 ヨーゼフさんからの解答。

やや腕力になりますが、誕生日が一致する確率の側から計算してみました。

2人のクラスでは、一致する確率は、
365
3人のクラスでは、
 2人の場合+364
365
×
365
 ・
 ・

n人のクラスでは、
 n-1人の場合+364
365
×363
365
×・・×367-n
365
×n-1
365

数値計算は、最後の部分だけ補正して積算していけばよいので、見た目ほど大変ではありません。
40人のクラスでは、0.891になりました。


◆埼玉県 knog さんからの解答。

まず、クラスの中で一人も同じ誕生日の人がいない確率を考えてみます。

Aさんの誕生日が任意の1日だとすると、
BさんがAさんと同じ誕生日でない確率は364
365

CさんがAさんともBさんとも同じ誕生日でない確率は、
363
365
、・・・となります。

したがって、40人全員が違う誕生日である確率は、
365
365
×364
365
×363
365
×・・×326
365
(40人目)=約11%

逆をいえば約89%の確率で、誰かが同じ誕生日であることになります。
意外に高い確率ですね。


◆東京都 むらやま さんからの解答。

40人のうち誕生日が同じ人が1組以上いる確率は,「一組もいない」確率の裏返しです.
一組もいない確率は
365
365
×364
365
×363
365
×・・×326
365
 となり
365P40
36540
 で計算できます.

この値が約0.1088となることから
1-0.1088=0.8912となります.
したがって正解は(エ)です.


◆東京都 葛衣 奥人 さんからの解答。

まず、40人の誕生日の組み合わせは
36540通り。・・・(1)

で、「全員誕生日が異なる組み合わせ」は
36540 通り。・・・(2)

(2)÷(1)を Excel を使って計算してみましたが、約11%になります。

残る約89%が、「誕生日が同じ人がいる確率」になるかと思います。
結構いるんですね。

同じクラスではありませんが、親戚で「干支も誕生日も同じ人」がいますよ。
ちょうど48離れています。


◆宮城県 アンパンマン さんからの解答。

【追加問題】

P(同じ誕生日3人以上いる)
=1-P(同じ誕生日の人がいない)−P(同じ誕生日の二人、1組いる)-P(同じ誕生日の二人、2組いる)-P(同じ誕生日の二人、3組いる)-...-P(同じ誕生日の二人、[m/2]組いる)
m人の生徒がいるとします。

P(同じ誕生日の人がいない)
=P(同じ誕生日の二人、0組いる)
= 365Pm
365m

P(同じ誕生日の二人、i組いる(同じ誕生日の3人以上はない))
= 365Pm-im!
(m-2i)!(2!)i i!
/365m

P(同じ誕生日3人以上いる)
=1-[m/2]
Σ
i=0
365Pm-im!
(m-2i)!(2!)i i!
/365m

m=40の場合、P(同じ誕生日3人以上いる)=0.066889
つまりだいたい6.69%です。


◆福岡県の中学校3年生 ヒロ さんからの解答。

単刀直入に言うと答えは(エ)となります。
まず40人とも誕生日が違っている確率を計算します。

たとえば出席番号順にでも考えていって、最初の人はどの日が誕生日でもよい、
二番目の人は〈365−1)通りある、
三番目の人は(365−2)通りある・・
そして四十番目の人は(365−39)通りあると下のように計算します。

364
365
× 363
365
×・・×326
365
≒0.109

そしてこの値を1から引けばよいわけです。
1−0.109=0.891
となり答えは60%〜90%の〈エ)となります。

中学生にとっては結構な難問でした。楽しかったです。


◆40回以上連続不一致の結果を送っていただきました。


◆匿名 さんからの解答。

40人のクラスで3人以上が同じ誕生日の確率は、
1-{(全員バラバラの確率)+(2人だけ同じ確率)}

全員バラバラの確率= 365P40
36540

2人だけ同じ確率= 40C2×365P39
36540

よって、3人以上が同じ確率=1-{ 365P40
36540
+40C2×365P39
36540
}


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