◆広島県 清川 育男さんからの解答。
半径5cmの半円の中心をD、半径の3cm半円の中心をB、半径2cmの半円の中心をC、求める円の中心をQ、求める円の半径をχcmとする。
題意により、
QB=χ+3。QD=5−χ。BD=2。
△QBDの面積は、ヘロンの公式により、
QC=χ+2。QD=5−χ。DC=3。
△QDCの面積は、ヘロンの公式により、
△QBDの面積と△QDCの面積の比は、2:3。したがって、
整理すると、
5×χ×(19×χ−30)=0
χは0ではないので、χ=30/19。
答え 30/19cm。
以上です。スマートな解法がわかりません。
【コメント】
いえいえ、十分スマートだと思います。
ヘロンの公式は3辺a,b,cの三角形の面積は、
s=1/2×(a+b+c)とするとき、
で求められるという公式です。
これを使えばあざやかに解決できますね。
ヘロンの公式を使わないでできた方がおいでましたら、またメールをくださいね。
◆岐阜県の中学校3年生 もっち さんからの解答。
別解です。
学校で三平方の定理を習ったので,それをつかいました。
まず,半径5の半円の中心をo,
半径3の半円の中心をa,
半径2の半円の中心をb,
求める円の半径をr,中心をc とする。
cよりabに垂線を降ろし、その足をhとする。
bh=χとすると,
ac=3+r
bc=2+r
ab=5
co=5−r なので,
△cabにおいて,
ca2−ah2=cb2−bh2
(3+r)2−(5−χ)2=(2+r)2−χ2
整理して,χ=10−r/5
△cobにおいて,
co2−oh2=cb2−bh2
(5−r)2−(3−χ)2=(2+r)2−2
整理して,χ=7r−6/3
代入して,10−r/5=7r−6/3
r=30/19(cm)
つらかったです。計算は単純だったけど,計算ミスがたいへんでした。
でも,とても楽しかったです。
【コメント】
これはよく見れば、教科書にも載っているような有名な方法ですね。
でもそれに気がついたところがすばらしいです。
もっとすばらしいところは『3つの半円Part2』の問題にもこの方法が使えそうなことです。
ヘロンの公式は使わなくともよかったのですね。