『日本間の畳敷き』

『日本間の畳敷き』解答


◆静岡県 ヨッシー さんからの解答。

2×3 の敷き方は、問題の通り3通りです。
左から、A,B,C とします。
このとき、一番下の3マスに注目すると、
「縦縦縦」「横縦」「縦横」が1通りずつです。
これを(1,1,1)と書きます。

これらの下に、A,B,Cをつなげて、4×3 にするとします。
その組み合わせは、3×3=9 通り。

さらに、「横縦」の下にBが来た場合、継ぎ目に出来る横横の正方形を縦縦に変えることが出来ます。
「縦横」の下にCが来た場合も同じです。
つまり、(3,4,4)の11通り出来ます。

6×3では、
 (11,11+4,11+4)=(11,15,15)の41通り。

8×3では、
 (41,41+15,41+15)=(41,56,56)の153通り。

10×3では、
 (153,153+56,153+56)=(153,209,209)の571通り。

これをまとめると、
2n×3の状態(Xn,Yn,Yn)に対して、
2(n+1)×3は(Xn+2Yn,Xn+3Yn,Xn+3Yn) となります。

n=Xn+2Yn とすると、 an+2=4an+1−an
1=3、a2=11 となります。

【問題1】 11通り

【問題2】 41通り

【問題4】 153通り、571通り

【問題3】は、どんな形に持っていけばいいかわかりませんでした。


【コメント】

 いつもながら鮮やかな解答ですね。
隣接3項間の関係がでているので、問題3は必要ないかもしれません。
どなたか一般項を計算してみませんか。


◆静岡県 ヨッシー さんからの解答。

n+2=4an+1−an
1=3、a2=11 の一般項です。

n+2=4an+1−an が
n+2−man+1=n(an+1−man)と置けたとします。

このとき、m+n=4、mn=1より、m、nは、
2−4x+1=0の解。

x=2±より、
m=2−、n=2+と置く。(逆でも結果は同じ)

n+2−(2−)an+1=(2+){an+1−(2−)an

n=an+1−(2−)an とおくと、
n は初項 b1=11−(2−)×3=5+3
公比 2+の等比数列。よって、

bn=an+1−(2−)an=(5+3)(2+)n-1

移項して
n+1=(2−)an+(5+3)(2+)n-1

これが、
n+1+(2+)p=(2−)(an+p)と置けたとします。

このとき

−2p=(5+3)(2+)n-1 より
p=−9+5
――――――
×(2+n-1

よって
n=an9+5
――――――
×(2+n-1
とおくと、

n+1=(2−)cn
1=(9−5)/6 より、

nは、初項(9−5)/6、公比(2−) の等比数列。

 cn
=an9+5
――――――
×(2+n-1

9−5
――――――
×(2−n-1

以上より anの一般項は
n9−5
――――――
×(2−)n-19+5
――――――
×(2+)n-1 

これで、nが自然数の時、an が整数になるから不思議です。


【コメント】

 私も昔、フィボナッチ数列の一般項を見て、整数になるわけはないと思ったのですが、いざ計算してみると見事にルートが消えていき、感心した記憶があります。


◆東京都 GOYAさんからの解答。

【質問1】

10a1.gif

の3種類。

【質問2】

 4.5畳、12.5畳のような正方形の間であれば半畳の畳は中央と4隅の合計5カ所に置けます。
これは畳を渦巻き上に外側から内側または内から外に於いていく方法で、半畳の畳を最初または最後に敷けばルールを守って敷くことができることで説明できます。
渦巻き状以外の敷き方でルールを守って敷く方法があれば他にも置ける場所があるかもしれませんが、17.5畳より狭い間では不可能なようです。

 正方形でない間の場合は上記の5箇所ではありません。
渦巻き畳に敷いていくと4隅には置けますが中央には置けないようです。
代わりに別の場所に置けます。
例えば1.5畳×2.5畳の7.5畳では、敷き方は渦巻き状の他に1.5×1.5の4.5畳と1.5×1の3畳に分けて各々を渦巻き畳に敷く方法があります。
これにさらに1.5×1の3畳を追加した10.5畳を考えると、この3畳は4.5+3+3の形にも3+4.5+3の形にも追加できるし、4.5+6という敷き方もできる..と考えていくと半畳の畳を置ける位置を特定するのは困難なように思います。


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