◆愛知県 juin さんからの解答。
【問題1】
Ω={1,2,...,n}×{b1,b2,b3,...,bn}とし、個数に比例した確率Pを入れる。
B君が、カードに書き込む数をb1≦b2≦...≦bnとする。
A君がひいたカードの数をA,B君がひいたカードの数をBとすれば、
B君が有利というのは、P(A<B)>P(A>B) と解釈できる。
つまり、Ωの中のn2個の点の内、
(A,B)でA<Bとなる点が,A>Bとなる点より多ければよい。
よって、#{(A,B)∈Ω|A<B}>#{(A,B)∈Ω|A>B}が必要十分条件である。
ただし、#は集合の要素の個数をあらわす。
【感想】
この問題で期待値をもちいて解答する方法がわかりません。
つまり、Bがn+1以上の数をカードに書く時、どれだけ大きくても有利、不利には関係しません。
しかし、期待値には関係します。
◆岩手県の高校生 こうすけ さんからの解答。
【問題1】
B君の持っているカードには、それぞれ1からn+1までの数のうちのどれかが書かれているとするとき、
B君のj≦nとかかれたカードは、Bの勝ちに1ポイント、引き分けに0ポイント、負けに−1ポイントをつけ
て、A君のすべてのカードと比べたとき、
「jの有利さ」=勝ち数−負け数=2j−n−1 とできます。
j=n+1のときは、定義から言えば値はnですが、右の式に代入するとn+1になります。
さて、カードの組み合わせは等確率で出てくるので、それぞれのBのカードに対して有利さを求め、それらを総和して正⇔有利といえます。
つまり、
2×(カードに書かれた数の総和)−n(n−1)−(n+1と書かれたカードの枚数)>0 ∴2×(カードに書かれた数の総和)−(n+1と書かれたカードの枚数)>n(n−1)
一般の場合は、n+1と書かれたカードのうち何枚かがもっと大きい数になったと考えればよい。
∴2×(カードに書かれた数の総和)−(n+1以上と書かれたカードの枚数)>n(n−1)