『10個の自然数』

『10個の自然数』解答


◆愛知県 Y.M.Ojisan さんからの解答

問題を読み替えると

「10人十色とは申しますが、3人寄れば何かしら共通の話題がある2人がいるものです。
さらに、うまく4人集めれば、互いに何か共通の話題がある4人グループを作ることができます。」

ということですね。

共通話題がある=公約数を持つことを線で結ぶこととします。
また自然数=人をA〜Jとします。
証明はそんな4人グループ(Wグループと呼ぶ)は作れないとして背理法を適用します。

少なくとも1つの線はあるので、そのうちの1つをABとします。
のこりC〜JのうちAと線で結ばれないのは高々、3人です。
なぜならもし4人いれば、その4人はAを含む「3人寄れば」の条件から全て線で結ばれなければならず、Wグループとなるからです。

ここで、問題のレベルが1下がり、Aと線で結ばれる、B〜G(6人)の中でのWグループがあるかが問題となります。


B〜Gの中にも必ず共通話題のある組があるので、これをBCとします(前段のBとは異なるかも。)
残りのD、E、F、GのうちBと線で結ばれない人は高々2人です。

 なぜならもし3人いれば、その3人はBを含む「3人寄れば」の条件から全て線で結ばれなければならず、A、を加えてWグループとなるからです。
ここで、問題のレベルがさらに1下がり、A、Bと線で結ばれる、C、D、E(3人)の中でのWグループがあるかが問題となります。


 「3人寄れば」の条件からC、D、Eのうち1組は線で結ばれます。
 この組をCDとします。
するとA,B,C,Dは全て線で結ばれWグループとなり矛盾します。


【感想】

なかなか面白い関係ですね。WはワイワイのWか。
因みに N個のWグループが必ず存在するにはN(N+1)/2個必要ということですね。


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