『各位の数の和』

『各位の数の和』解答


◆静岡県 ヨッシーさんからの解答。

【問題1】

0 を10進数の数字で表し ABCDEFG・・・(n桁)とします。
ただし、1≦A≦9
0≦B,C,D,・・・≦9

0=A×10n-1+B×10n-2+C×10n-3+D×10n-4+・・・・
です。一方、

1=A+B+C+D+・・・・

ですから、

0−a1=A×{10n-1-1}+B×{10n-2-1}+C×{10n-3-1}+・・・・

となり、n≧2のとき、常に a0> a1 となります。

n=1のときは、同じ数の繰り返しになります。
よって、任意の数 a0は、多くともa0−9回の操作で、1桁の数になります。

【問題2】

簡単のために a0を4桁の数とし、各位の数をA、B、C、Dとします。

つまりa0=1000×A+100×B+10×C+D

です。

0=(999+1)×A+(99+1)×B+(9+1)×C+D
 =9(111×A+11×B+C)+(A+B+C+D)
 =9(111×A+11×B+C)+a1

1を9で割ったときの商を p 、余りを q とすると、
1=9p+qですから、

0=9(111×A+11×B+C+p)+q

となり、a0 と a1 は、9で割った余りが同じです。
同様に、a2,a3・・・も9で割った余りは同じです。

つまり、任意の数 a0は a0を9で割った余りになり、特に、9で割り切れる場合は、9になる。

各位の数を足すとなると、やはり、9の剰余系でしょう。
【問題1】の証明は、ちょっと詰めが甘いかも。


【コメント】

 証明は充分だと思いますが、そういう定跡があったとは知りませんでした。
勉強になりました。(^_^


◆広島県 清川 育男さんからの解答。

0は自然数とする。

問題1、問題2

1桁)1,2,3,4,5,6,7,8,9。
2桁)10=9+1。
3桁)100=99+1。
4桁)1000=999+1。
・・・・・・・・・・。
N桁)1000・・・0=999・・・9+1。

N桁は上記のように表現出来る。

N桁の各桁の数をN1、N2、N3、...Nnとする。

ただし、N2,N3,・・・・・,Nnは0〜9とする。

任意のN桁の数を、χ=Nnn-1・・・・・・N321とする。

χ=9×Y+Nn+・・・・・・・+N3+N2+N1

Z=Nn+・・・・・・+N3+N2+N1

χ=9×Y+Zとなる。
上記の関係よりN桁の数は高々(N−1)桁にできる。
このことより必ず1桁の数にすることが出来る。(問題1)

ここで9の剰余を考える。
X≡Z(mod 9)

その剰余は0,1,2,3,4,5,6,7,8となるが、0の場合は9とする。
kはa0の9の剰余に一致する。


【コメント】

 ところで、問題を追加するとP進法で表したとすると、
kはa0で表現することはできるでしょうか。


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