◆愛知県 Y.M.Ojisan さんからの解答。
【問題1】 nn-1
【問題2】
| (n-1)!*nk | |
| n-1Ck*nk= |
|
| k!*(n-1-k)! |
【証明】
f(1,0)=1 f(2,0)=1 f(2,1)=2 f(3,0)=1 f(3,1)=6 f(3,2)=9 であり n=3までは成立している。
ヒントにより
が証明できれば良い。右辺は変形すると

である。
n*(n-k+k)k-1=nk であるから 、
即ち =f(n,k)である。
【PS】
殺人犯順列より家系図順列の方が穏当か。
グラフ理論では ラベル付き木(問題1)ないし森(問題2)と呼ぶようで、この問題は「Cayleyの定理」の応用と考えられます。
http://ocw.hokudai.ac.jp/Course/Faculty/Engineering/GraphTheory/2005/page/materials/GraphTheory-2005-Slide-07.pdf
◆出題者のコメント。
Y.M.Ojisanさん、解答ありがとうございます。
出題から1ヶ月も解答がなかったので、とても嬉しいです。
ただ、答は正しいですが、やや証明が不十分では。
| F(k,p) をkp* | (k-1)! P!(k-1-p)! |
すなわち k-1Cp*kp といきなり変形していますが、 これでは証明すべきこと証明なしで利用していることになります。
F(k,p)=k-1Cp*kp といきなりできるなら、
F(n,k)=n-1Ck*nkは自明で証明は不要です。
ヒントでも書いたように、漸化式に従って順次求めていけば
予想式 F(n,k)=n-1Ck*nkは見えますから、この問題で大事なのはその予想式の証明です。
出題者としても、どのような「証明」が寄せられるか楽しみにしているわけです。
お手数ですが、「どのようにして右辺からF(k,p)が消せたのか?」を、(1行だけでなく)もう少し噛み砕いて説明をして頂けないでしょうか。
【PS】
問題の設定がシンプルで済むため『殺人犯順列』にしましたが、あまり良い命名でないのは承知しています。
実在したn人の女(男)性の「名前の集合」を考えたとき、その集合内での『母(父)親順列』なら同じ問題ですが、設定がシンプルでないのを嫌って本問にした次第です。
この問題は、私が数年前に考案した『5つのナップザック』問題を掘り起こして生まれたものです。
「もっと上手い証明がないだろうか」と考えている内に、この問題が生まれました。
◆愛知県 Y.M.Ojisan さんからの解答。
【補足】
上記 f(k,p)を代入し変形後の式の Σの中身は、
(A+B)k-1 {ここで A=n-k B=k} の2項展開式そのものである。
従って Σの値=nk-1 である。
でいかがでしょうか。