『放物線 Part2』解答


◆京都府 釜坂 正芳 さんからの解答。

【問題2−1】

放物線の解と係数の関係より
直線PO,OQの傾きは,それぞれp,q

直線PQの切片は −pq

PO⊥QO から pq=−1

したがって,
直線PQの切片 −pq=1となり
直線PQは,定点R(0,1)を通る

【問題2−2】

直角三角形の斜辺は他の1辺より長いので,

PQ≧q−p
(等号はPQ//x軸のとき)…(1)

また,q>0,−p>0なので,
相加平均≧相乗平均(問題1)より

 
(等号成立はq=−pのとき)

p=−1,q=1のとき,
P(−1,1),Q(1,1)となり、(1),(2)ともに等号が成立する。

したがって,PQ≧2となり,
PQの最小値は2


◆滋賀県 ippei さんからの解答。

【問題2−1】

  
op=(p,p2),oq=(q,q2)
とすると、

2つのベクトルの内積が0であることより、

pq・(pq+1)=0 、pq≠0 より

q=−1/p

これを 直線の方程式に代入し

x・p2+(1−y)・p−x=0を得る 。

pについての恒等式だから、
x=0、y=1を得る。

従ってR(0,1)…答え


◆東京都 鳳 奥人 さんからの解答。

【問題1】

(  )2=A+B−2 ≧0

したがって

A+B≧2 

等号が成立するのは
  =0のとき、
すなわちA=Bのとき。

【問題2】

直線OPの式はy=px、直線OQの式はy=qx。

この2直線が垂直なので、pq=−1。...(1)

また、条件より−q>0となるので

問題1及び(1)より

p−q=p+(−q)≧2(-pq)=2となる。...(2)

【問題2−1】

直線PRの傾きは
p2-q2
p-q
= (p+q)(p-q)
p-q
=p+q

点(p, p2)を通ることから
この直線の式は y=(p+q)x−pqとかけるが、
(1)より、y=(p+q)x+1となる。

これは、定点(0、1)を通る直線である。

【問題2−2】

線分PQの長さを とすると、

A=(p2-q2)2+(p-q)2
 =((p+q)(p-q))2+(p-q)2
 =(p-q)2((p+q)2+1)
 =(p-q)2((p-q)2+4pq+1)
 =(p-q)2((p-q)2-3) ←(1)より。
 =(p-q)4-3(p-q)2
 =((p-q)2-3/2)2-9/4
 ≧(22-3/2)2-9/4 ←(2)より。
 =4

したがって ≧2。

最小値2をとるのはp=−qのときで、
(1)よりこれはp=1、q=−1のときとわかる。

※このときp+q=0だから、PRはx軸に平行な線となりますね。
頭の中でイメージしてみれば、確かにこのときに最小になりそうです。

<おまけ>

問題1はいわゆる相加平均・相乗平均の関係ですね。

0以上の数Aと同じくBがあった場合、
(A+B)÷2が相加平均で、 が相乗平均。

そして常に相加平均≧相乗平均で、等しくなるのはA=Bの場合。

さて、このことは私も高校のときに習ったのですが、その際に先生いわく・・・

「基本的には、学期の成績って中間テストと期末テストの点数の相加平均で出してますよね。
これ、相乗平均で出してみたらどうでしょう。
相加平均よりは点数が減るから、みんなよほど頑張らないといい点数にならないですよぉ(ニヤリ)。

それと、中間テストで0点でも、期末テストで100点とれば、相加平均なら50点もらえるわけなんですが、相乗平均だと・・・(笑)」

同じ高校の出身である妻は、これに対し・・・

「あたしにはあんまり関係ないよ。どうせ中間=期末=0点だから(!)」


 『放物線 Part2』へ

 数学の部屋へもどる