『円と正三角形』解答


◆静岡県 ヨッシー さんからの解答。

【問題1】

与えられた正三角形をABCとし、AB、AC上に中心を持つ円の中心をそれぞれD、Eとし、点Eを中心とする円とABとの接点をFとします。

△DEFにおいて、

 EF:ED=1:2
 ∠DFE=90°

より、∠FDE=30°

よって、△DAEも30°、60°、90°の直角三角形になり、

 AE:AD=1:2

図の対称性より、AE=BDより、

 BD:AD=1:2 ・・・(1)

となり、点DはABを2:1に内分する点となります。

このとき、3つの大きい円の半径(=EF)は、

 EF=AE×

 ・・・(2)

一方、半径を求める円の中心は△ABCの重心Gに一致し、(1) より、

 DG//BC
となり、△ADHは△ABCの
倍の正三角形になります。よって、
 DG=

求める半径は、

DG−EF=

a(2−)
 ・・・答え

【問題2】

与えられた正三角形をABCとします。

中央の大きい円の面積をS0、以下、図のようにS1、S2・・・とすると、

求める面積Sは、

 S=S0+3(S1+S2+・・・)

となります。

中央の大きい円の半径は
です。よって、
 S0 πa2
12

一方、図のようにこの円に接する正六角形DEFGHIを描くことができ、
△ADEは△ABCの
倍の正三角形であり、
1 は S0
倍の面積となります。

同様に S2 は S1
倍の面積です。

一般にn≧1に対し Sn 0
n
となります。

よって、求める面積SをS0で表すと、

S=S0+3S0(

81
+・・・)
 =S0(1+3
Σ
n=1

n
)

となります。


Σ
n=1

n

より、
S= 11S0
11πa2
96
 ・・・答え


◆愛知県 Y.M.Ojisan さんからの解答。

【問題2】

次のような方法もあります。

正三角形内部は下図黄色の台形およびその相似形で埋め尽くされていると考えられます。

小さい方の円の半径を仮に1とすると。
台形面積=4

台形内円面積= π
9π
11π

また、正三角形面積= 2
より

円面積合計= 台形内円面積
台形面積
*正三角形面積= 11πa2
96


◆出題者のコメント。

早々に解答ありがとうございます。
【問題1】,【問題2】とも正解です。
いずれも簡潔で解り易い解法だと思います。

【問題2】で、求める面積をすべて相似形に分割してしまう Y.M.Ojisan さんの解法は面白いですね。
全然、気付きませんでした。


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