『円と三角形 Part2』解答


◆東京都 かえる さんからの解答。

【問題1】

円の半径をrとする。

O’C=√(12+22)・r=・r

PC=O’C−O’P=(−1)r

PR=
・PC=(1−
)r

QC=
・BC=

PQ=QC−PC=(1−
)r

よりPQ=PR

【証明了】

【問題2−1】

△PQB=△O’CB・ PQ
O’C
=102・(1−
)/=20−20(cm2)・・・【答】

【問題2−2】

QS=QC−CS=(

)r=
10

△QSO=△O’CO・ QS
O’C
102

10
=15cm2・・・【答】


◆山梨県 Footmark さんからの解答。

便宜上、2つの等円の半径を1とすると、明らかに
O’B=1 , CB=2 ,
CO’= , CP=−1 。     …(1)

また、△CPRと△CBQと△CO’Bは2角が等しいため相似 。

この3つの三角形の斜辺はそれぞれ CP , CB , CO’ゆえ、(1)より、
△CPRと△CBQと△CO’Bの相似比=−1:2: 。   …(2)

【問題1】

(1)と(2)より、CQ=
CB=
…(3)

(1)より、CP=−1 。

∴ PQ=CQ−CP= 5−
…(4)

(1)と(2)より、
PR= −1
O’B=5−

よって、PQ=PR 。

【問題2】

2つの等円の半径が10cmなら、明らかに
△CO’Bの面積=100cm 2,
△CSOの面積=25cm2 。 …(5)

【1】

(1)と(4)より、
PQ
CO’
5−
/ −1

これと(5)より、
△PQBの面積=(△CO’Bの面積)× PQ
CO’
=(100cm2 −1
=20(−1)cm 2

【2】

CS= CO’
ゆえ、(1)と(3)より、

QS
CS
CQ−CS
CS
=(

)/

これと(5)より、

△QSOの面積=(△CSOの面積)× QS
CS
=(25cm2
=15cm2


◆岩手県 utu さんからの解答。

【問題1】

PRの延長とO'Aとの交点をTと置く。

すると、△O'PTは直角三角形であり、直角の対辺O'Pは円の半径である。

∠CQBは直径に対する円周角なので直角。
したがって、△BO'Qは直角三角形であり、直角の対辺BO'は円の半径である。

すなわち、△O'PTと△BO'Qは合同である。
したがって、BQ=O'T

また、当然、BR=O'T
したがって、BQ=BR

△BPQと△BPRは、ともに直角三角形であり、直角の対辺BPを共有し、さらに他の1辺の長さが等しい。

したがって、 △BPQ≡△BPRなので、PQ=PRである。


◆出題者のコメント。

高校受験時代に見つけたとある入試問題を改題したものですが、「こんな解き方もあったのか」とただ 感心するばかりです。
分かっている人も多いかと思われますが、座標平面をつかうと簡単に解けます。
(だから初等幾何による解法を募集しました)

高校生以上の方は是非ためしてみてください。


◆愛知県 Κ2 さんからの解答。

Rの定め方を工夫すれば、4点O,O’,A,Bが正方形の頂点にあることも、2円の半径が等しいことも必要でないことが判りました。

【問題】

2点A,Bで交わる2つの円の中心をO、O’とする。
円Oの直径BCの点Cから点O’に直線を引き、円O’、円Oとの交点を順にP、Qとする。
点Pから、Bにおける円O’の接線に引いた垂線の足をRとするとき、PR=PQ であることを証明しなさい。

【証明】

BQの延長と円O’との交点をDと置く。
すると、△O'BDは O'B=O'D である二等辺三角形であり、∠CQBは直径に対する円周角なので直角。
すなわち、O'Qは二等辺三角形の底辺への垂線であるから、辺BDの垂直二等分線である。

したがって、点Pはこの線上にあるから、△PBDもまた二等辺三角形となる。

∴∠PDB=∠PBD

また、BRは円O'の接線であり、接線と弦PBのなす角∠PBRはPBに対する円周角∠PDBに等しい。
即ち ∠PBR=∠PDB

∴∠PBR=∠PBD

△PBRと△PBQは、ともに直角三角形であり、直角の対辺BPを共有し、さらに他の1角の長さが等しい。
したがって、 △BPQ≡△BPR

∴PQ=PR

(QED)

元の問題で、∠O’BCが直角であることから、BCが円O’の接線であるので、この問題に含まれることが判ります。
そして、上述の証明が修正なく適用できます。


 『円と三角形 Part2』へ

 数学の部屋へもどる