『円に含まれる三角形』解答


◆静岡県 ヨッシー さんからの解答。

【問題1】

図のように、3つの円が、1点で交わるときのθの値以上の値をθがとれば、条件を満たす。

3つの円が1点で交わっているときを考える。

 PB=PC=PD
 QA=QC=QD
 RA=RB=RD

より、3つの三角形AQR、BRP、CPQをそれぞれ、QR、RP、PQ(図の破線)で折り返すと、3点A、B、Cは1点Dに重なる。

つまり、

 ∠QAR+∠RBP+∠PCQ=360°

となる。

今、図のように、
 φ=90°− θ
とおくと、上式は、

 6φ+∠ABC+∠BCA+∠CAB=360° となり、

 ∠ABC+∠BCA+∠CAB=180°
 (△ABCの内角)

より、φ=30°

このとき、 θ=120°

答え θ≧120°

【問題2】

図のように、S(1) と S(3) の点B以外の交点が辺AC上か三角形の外部にあることが必要である。
(他の2組の円についても同様)

いま、S(1) と S(3) の点B以外の交点Dが、辺AC上にある状態を考える。

 RB=RD
 PB=PD

より、△BRPをRPで折り返すと、点Bは点Dに重なる。

また、△RADは二等辺三角形なので、ADの垂直二等分線で折り曲げると、点Aは点Dに重なる。
同様に点Cは点Dに重なる。

よって、

 ∠DAR+∠RBP+∠PCD=180°

となる。1と同様に
 φ=90°− θ
とおくと、上式は、

 4φ+∠ABC+∠BCA+∠CAB=180° となり、

 ∠ABC+∠BCA+∠CAB=180°
 (△ABCの内角)

より、 φ=0°

つまり、 θ=180°のときに、条件を満たす。

答え θ=180°


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