『今週の問題』第88回 解答


◆埼玉県の高校生 さわたり さんからの解答

【問題1】

手数 5手
手順 2〜9→3〜8→4〜7→5〜6→6〜10

【問題2】

手数 6手
手順 2〜11→3〜10→4〜9→5〜8→6〜7→7〜12

【問題3】

手数 100手
(手順は問われていないですが)

手順 2〜99→3〜98→…(k+1)〜(100-k)…→49〜52→50〜51→51〜100
(kは自然数で、1≦k≦49)

【おまけ】

黒石、白石がn個ずつ並んでいるとする。
●○●○…(n個のペア)…●○●○

まず、両端から2番目の石を裏返す。
●◎●○……●○◎○
(◎=裏返す石)

すると、両端を除く全ての石が裏返される。
●●○●……○●○○

このとき、両端から2番目の石の色が、隣り合っている両端の石の色と同じであることが分る。

この、両端の石を除く石を、外側から内部に向かって裏返して行く動作を続けると、石がこのような状態になる。
●●…(n個)…●●○○…(n個)…○○

このとき、石を裏返した回数は、n-1回である。
最後に白石を裏返せば、全て黒石になる。

よって、手数は
(n-1)+1=n
で、n手である。

答え 手数 n手

ちなみに手順は、
2〜(2n-1)→3〜(2n-2)…(k+1)〜(2n-k)…(n-1)〜(n+2)→n〜(n+1)→(n+1)〜2n
(k,nは自然数、1≦k≦(n-1))です。


◆宮城県 アンパンマン さんからの解答

【問題1】

5手
2〜6→8〜10→3〜5→4〜9→5〜8

【問題2】

6手
2〜6→8〜12→3〜5→9〜11→4〜10→5〜9

【問題3、4】

連続した白か黒石を一組と考えればいい。
p(n)=最短手数, n=白石組の数

p(2n)=p(n)+n ; n odd
p(2n+1)=p(n+1)+n-1 ; n even

p(2)=2

therefore p(n)=n ; n>2

100個ずつの場合--> 100手

一回の裏返しでは、白石の組の数が一つ減るかそのまま変わらないですので、n組の場合は少なくとも n 回以上の裏返しが必要です。


◆静岡県 aa さんからの解答

【おまけ】

最後に白い駒を裏返して全体を黒にする必要があるので、黒い駒の間、または列の端っこに白い駒が2つ以上並ぶようにしなければならない。

(1)n=1とすると、配置は●〇。
これは、白い駒を複数並べることができないので、全てを黒にすることは不可能。

(2)n=2の場合は、配置は●〇●〇。
2〜3を裏返して、●●〇〇。
3〜4を裏返して、●●●●。
よって、2回。

(3)n=3の場合は、配置は、●〇●〇●〇。
2〜3を裏返して、●●〇〇●〇
5〜6を裏返して、●●〇〇〇●
3〜5を裏返して、●●●●●●。
よって3回。

(4)n=2k (k=2,3,4,...) の場合は、上記(2)の操作をk回繰り返せば、全てを黒にできる。
上記(2)の操作は、2回であり、
n=2kの場合にはこのパターンがk個あるから、
裏返す回数は、2k回。
すなわち n回。

(5)n=2k+1 (k=2,3,4,...)の場合は、
n= 2(k-1) + 3 と表されるので、
上記(2)の操作を (k-1)回と、(3)の操作を1回繰り返せばよい。

すなわち、裏返す回数は、
2 (k-1) + 3 = 2k +1 。
すなわち、これもn回。

(6)n>1の時、n回の操作が必要。


◆千葉県 緑川 正雄 さんからの解答

【問題1】

最初の状態
●○●○●○●○●○

左から2〜 3番目を裏返しにする
●●○○●○●○●○

左から3〜 5番目を裏返しにする
●●●●○○●○●○

左から5〜 7番目を裏返しにする
●●●●●●○○●○

左から7〜 9番目を裏返しにする
●●●●●●●●○○

左から9〜10番目を裏返しにする
●●●●●●●●●●

【問題2】

最初の状態
●○●○●○●○●○●○

左から 2〜 3番目を裏返しにする
●●○○●○●○●○●○

左から 3〜 5番目を裏返しにする
●●●●○○●○●○●○

左から 5〜 7番目を裏返しにする
●●●●●●○○●○●○

左から 7〜 9番目を裏返しにする
●●●●●●●●○○●○

左から 9〜11番目を裏返しにする
●●●●●●●●●●○○

左から11〜12番目を裏返しにする
●●●●●●●●●●●●

【問題3及びおまけ】

[全てを黒石にする方法]

n≧2と仮定する。
黒石、白石がn個ずつ並んでいる時、以下に示すn手で全て黒石にする事が出きる。
なお、n=1の時には回答が存在しないので、対象外とする。

最初の状態
●○●○●○●○●○●○……●○●○

左から 2〜 3番目を裏返しにする
●●○○●○●○●○●○……●○●○(1手)

左から 3〜 5番目を裏返しにする
●●●●○○●○●○●○……●○●○(2手)

左から 5〜 7番目を裏返しにする
●●●●●●○○●○●○……●○●○(3手)

左から 7〜 9番目を裏返しにする
●●●●●●●●○○●○……●○●○(4手)

左から 9〜11番目を裏返しにする
●●●●●●●●●●○○……●○●○(5手)

     ::
     ::
     ::
     ::

左から2n-3〜2n-1番目を裏返しにする
●●●●●●●●●●●●……●●○○(n-1手)

左から2n-1〜2n番目を裏返しにする
●●●●●●●●●●●●……●●●●(n手)

[n手が最短である事]

n=2 ●○●○
左から1〜2、1〜3、1〜4、2〜3、2〜4、3〜4のどのような選択をしても全てが黒石になることはない。
即ち1手で全てが黒石になることはない。
この場合の最短手は2手である。
(左から2〜3番目を裏返し、左から3〜4番目を裏返す。)

nのときの最短手をn手とする。

n+1のとき、 (状態)

左から1番目                     左から2n+2番目
↓                ↓
●○●○●○●○●○●○……●○●○
からn手で

●●●●●●●●●●●●……●●○○

と出来る。

この方法は数学的帰納法の仮定により、2n個を黒石にする最短手である。
(但し[全てを黒石にする方法]と同じ方法で、
n手目に左から2n-1〜2n+1番目を裏返しにする)

n+1手目では左から2n+1〜2n+2番目を裏返しにすると
n+1手ですべて黒石になる。

よって、n+1個の黒石と白石が並んでいる時は、
最短n+1手で全てが黒石になる。


◆鹿児島県 ともひろ さんからの解答

    12345678910‥‥2n(黒・白がn個ずつであるから)
(左端)●○●○●○●○●○‥‥○(右端)
として、裏返す(ひっくり返す)ために指定する駒を
▲▲(範囲)とする。

例:

●○●○●○●○●○
 ▲−−−▲
●●○●○●●○●○

【問題1】(5個ずつの場合)

5手
‥‥[3-4][2-3][6-7][9-10][7-9]
‥‥駒の裏返し回数は、11回

12345678910
●○●○●○●○●○
  ▲▲

●○○●●○●○●○
 ▲▲

●●●●●○●○●○
     ▲▲

●●●●●●○○●○
        ▲▲

●●●●●●○○○●
      ▲−▲

●●●●●●●●●●

【問題2】(6個ずつの場合)

6手
‥‥[3-4][2-3][7-8][6-7][11-12][10-11]
‥‥裏返す駒の回数は12回

123456789101112
●○●○●○●○●○●○
  ▲▲

●○○●●○●○●○●○
 ▲▲

●●●●●○●○●○●○
      ▲▲

●●●●●○○●●○●○
     ▲▲

●●●●●●●●●○●○
          ▲▲

●●●●●●●●●○○●
         ▲▲

●●●●●●●●●●●●

【問題3】(100個ずつの場合)

100手
‥‥裏返す駒の回数は200回

●○●○|●○‥‥‥‥●○|●○●○
  ▲▲

●○○●|●○‥‥‥‥●○|●○●○
 ▲▲

●●●●|●○‥‥‥‥●○|●○●○
以下、●○2個ずつ(4個)にわけて、同様の操作を繰り返す。
●●●●|●●‥‥‥‥●●|●○●○
                ▲▲

●●●●|●●‥‥‥‥●●|●○○●
               ▲▲

●●●●|●●‥‥‥‥●●|●●●●

【おまけ】(n個ずつの場合)

以下のように分類する。

1. 1個ずつの場合

●○
これは「一個のみの裏返しはできない」ことと
「裏返したとしても○●」となり、不可能

2. 2個ずつの場合

●○●○
  ▲▲

●○○●
 ▲▲

●●●●
となり、『2手』。(4回裏返し)

3. 3個ずつの場合

●○●○●○
 ▲▲

●●○○●○
    ▲▲

●●○○○●
  ▲−▲

●●●●●●
となり、『3手』。(7回裏返し)

4. nが偶数の場合

●○●○|●○‥‥‥‥●○|●○●○

と2個ずつ(4個)に分けて、
上記の「2. 2個ずつの場合」の操作を繰り返していく。

2回の操作で2個の○を●に裏返すことができるので、

(2n÷4)×2で 『n手』。

n×2で (2n回裏返し)。

5. nが奇数の場合

●○●○|●○‥‥‥‥●○|●○●○●○

と2個ずつ(4個)と、最後の3個ずつ(6個)に分けて、
上記の「2. 2個ずつ」の操作を繰り返し、
最後の「3. 3個ずつの場合」の操作を行う。

2回の操作で2個の○を●に裏返し、
3回の操作で3個の○を●に裏返すことができるので、

((2n−6)÷4)×2+3で『n手』。

(n−3)×2+7 で(2n+1回裏返し)。

したがって、求める答えは「n手」となる。

(証明終わり)


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