『今週の問題』第64回 解答


◆新潟県 ゆりりん さんからの解答

【問題1−1】

元の数をnとする。
すると式は、5(2n−5)−10となる。
計算すると、10n-35となる。

よって135のとき、10n-35=135より
n=17

【問題1−2】

最後の解をχとすると、

n= χ+35
10
となる。

【問題2−1,2】

元の数を
4k, 4k+1, 4k+2, 4k+3に場合分けする。

4k→12k→6k→18k→9k
4k+1→12k+3→6k+2→18k+6→9k+3
4k+2→12k+6→6k+3→18k+9→9k+5
4k+3→12k+9→6k+5→18k+15→9k+8
といった結果にわけられる。

だから得られた計算結果が、9の倍数なら9で割り4をかける、
9k+3ならば、3をひいてから9で割り、4をかけるといったように計算し、
9k+5,9k+8も同様にして解いていくと、元の数が得られる。

理由は上のように、すべての計算結果が上の4つのパターンに分けられるためである。


◆石川県 迷える羊 さんからの解答

【問題1−1】

17

【問題1−2】

問題の中で行った計算を逆にすると良い。

まず、結果に10を足す。
次に、その答を5で割る。
次に、その答に5を足す。
最後に、その答を2で割る。

これらをまとめると、
『35を足してから10で割る』となる。

【問題2−1】

最後の結果に

を掛けて、
小数点以下を切り捨てる。

【問題2−2】

最初に思い浮かべる自然数を、
4n+mとすると、
【n≧0,0≦m<4,n+m>0】

≪a≫m=0のとき、
問題の中の計算をすると
答は、9n。
この結果に
を掛けると、

4nとなるので【2−1】は成立する。

≪b≫m=1のとき、
問題の中の計算をすると
答は、9n+3。
この結果に
を掛けると、

4n+1.33…となるので【2−1】は成立する。

≪c≫m=2のとき、
問題の中の計算をすると
答は、9n+5。
この結果に
を掛けると、

4n+2.22…となるので【2−1】は成立する。

≪d≫m=3のとき、
問題の中の計算をすると
答は、9n+8。
この結果に
を掛けると、

4n+3.55…となるので【2−1】は成立する。

≪a≫〜≪d≫より、【2−1】は常に成立する。

【感想】

問題2の計算を変換≪関数≫と考えると、最初に思い浮かべることができる自然数列
(1,2,3,4,5,…)が、間延びした数列
(3,5,8,9,12,…)に1対1に対応している。

よって、計算結果から最初の数字を逆算する事が可能である。


◆広島県 清川 育男 さんからの解答

【問題1】

思い浮かべた数をχとする。

(χ×2−5)×5−10=10×χ−35

【問題1−1】

最後の結果が135のとき

10×χ−35=135
χ=17

答え 17

【問題1−2】

最後の結果をLとする。

10×χ−35=L
χ=(L+35)÷10

方法
最後の結果に35を加え、それを10で割る。

【問題2】

2で2度割ることになるので4の剰余系で考える。

n≧0とする。

4n――――>9n
4n+1――>9n+3
4n+2――>9n+5
4n+3――>9n+8
【問題2−1】

方法
最後の結果を9で割る。商をnとする。

余りが0のとき 4n
余りが3のとき 4n+1
余りが5のとき 4n+2
余りが8のとき 4n+3

【問題2−2】

最初に思い浮かべた数と最後の結果が
1:1対応になっているから。


◆千葉県 緑川 正雄 さんからの解答

【問題1について】

【問題1−1の回答】

 17

【問題1−2の回答】

{(答えの数)+35}÷10

【問題2について】

【問題2−1の回答】

(ケース1)
最初に思った数が4の倍数の時
(最後の結果)× 4
9

(ケース2)
最初に思った数が4の倍数に1を加えた数である時
(最後の結果)× 4
9
1
3

(ケース3)
最初に思った数が4の倍数に2を加えた数である時
(最後の結果)× 4
9
2
9

(ケース4)
最初に思った数が4の倍数に3を加えた数である時
(最後の結果)× 4
9
5
9

【問題2−2の回答】

最初に思った数yと最後の結果zの関係は

z=<{3×<(3×y+1)÷2>+1}÷2>である。

なお、記号<>は、実数xが整数nに対して
n≦x<n+1である時に

<x>=n

を表すものとする。

(ケース1)
yが4の倍数の時
y=4×m(m:自然数)で表される。

 <(3×y+1)÷2>
=<(12×m+1)÷2>
=6×m

よって、
z=<{3×(6×m)+1}÷2>
=9×m
= 9
4
×y

zは9で割り切れて
y= 4
9
z

(ケース2)
yが4の倍数に1を加えた数である時
y=4×m+1(m:0又は自然数)で表される。

 <(3×y+1)÷2>
=<(12×m+3+1)÷2>
=6×m+2

よって、

z =<{3×(6×m+2)+1}÷2>
=9×m+3
=9× y-1
4
+3
= 9
4
×y+ 3
4

zは9で割ると3余る数であり、
y= 4
9
×(z-3)+1

y= 4
9
×z - 1
3

(ケース3)
yが4の倍数に2を加えた数である時
y=4×m+2(m:0又は自然数)で表される。

 <(3×y+1)÷2>
=<(12×m+6+1)÷2>
=6×m+3

よって、
z =<{3×(6×m+3)+1}÷2>
=9×m+5
=9× y-2
4
+5

= 9
4
×y+ 1
2

zは9で割ると5余る数であり、
y= 4
9
×(z-5)+2

y= 4
9
×z - 2
9

(ケース4)
yが4の倍数に3を加えた数である時
y=4×m+3(m:0又は自然数)で表される。

 <(3×y+1)÷2>
=<(12×m+9+1)÷2>
=6×m+5

よって、
z =<{3×(6×m+5)+1}÷2>
=9×m+8
=9× y-3
4
+8
= 9
4
×y+ 5
4

zは9で割ると8余る数であり、
y= 4
9
×(z-8)+3
= 4
9
×z - 5
9


◆東京都 小林 正樹 さんからの解答

【問題1−1】

反対から計算すればいいだけであるから

{(135+10)/5+5}/2を計算して
答えは17である。

【問題1−2】

最初に決めた数をχ、結果をyとすると題意の様に計算をすると

2倍する・・・・2χ
5を引く・・・・2χ−5
5倍する・・・・5(2χ−5)
10を引く・・・5(2χ−5)−10

となりこの結果がyと等しいので方程式を解いて

χ= y+35
10

となり結果に35を足して10で割ればよいことが分かる。

【問題2−1,2】

この試行において元の数は2度2で割る操作をされる。

よってnは自然数として
元の数が2*2*nの時、1度も1を足す操作をしなくてよいことはすぐに分かる。

同様に1を足す操作をする条件によって次の4つに分けられる。

最初の数をχとして、

1)χ=2*2*nの時
2)χ=2*2*n-1の時
3)χ=2*2*n-2の時
4)χ=2*2*n-3の時
(ただしn=Nとする)

●1)の場合

3を掛ける・・・2*2*3*n
これは2で割り切れるので
2で割る・・・・2*3*n

そして
3を掛ける・・・2*3*3*n

これも2で割り切れるので2で割る
3*3*n となる。・・・・・・(1)

●2)の場合

3を掛ける・・・2*2*3*n-3

これは2で割り切れないので1を足して
2*2*3*n-2

2で割る・・・・2*3*n-1

そして
3を掛ける・・・2*3*3*n-3

これも2で割り切れないので1を足して
2*3*3*n-2

2で割る
3*3*n-1 となる。・・・・・・(2)

●3)の場合

3を掛ける・・・2*2*3*n-2*3

これは2で割り切れるので
2で割る・・・・2*3*n-3

そして
3を掛ける・・・2*3*3*n-3*3

これは2で割り切れないので1を足して
2*3*3*n-2*2*2

2で割る
3*3*n-2*2 となる。・・・・・・(3)

●4)の場合

3を掛ける・・・2*2*3*n-3*3

これは2で割り切れないので1を足して
2*2*3*n-2*2*2

2で割る・・・・2*3*n-2*2

そして
3を掛ける・・・2*3*3*n-2*2*3

これは2で割り切れるので
2で割る
3*3*n-2*3 となる。・・・・・・(4)

1),2),3),4)はすべての正の整数を表現できるのでこの試行によって得られる結果は
(1),(2),(3),(4)の4つの場合しかないことが分かる。

よって結果からどの場合か判断しnを求めてχの式に代入すればよい。
よって結果をyとすると

(1)の場合
χ= 4y
9

(yは9の倍数なので整数になる)

(2)の場合
χ= 4(y+1)
9
-1

(3)の場合
χ= 4(y+4)
9
-2

(4)の場合
χ= 4(y+6)
9
-3

を計算すればよい。
(ただしyがどの場合に当てはまるかを確かめなくてならない)。


◆神奈川県 たんぱぁ さんからの解答

【問題2】

(1)X=4Kのとき(Kは正の整数)
Y= 3X
2
* 3
2
= 9X
4
=9K

(2)X=4K+1のとき
Y= 3X+1
2
* 3
2
=9K+3

(3)X=4K+2のとき
Y=( 3X
2
*3+1)/2=9K+5

(4)X=4K+3のとき
Y=( 3X+1
2
*3+1)/2=9K+8

ということで、答えを9で割った時のあまりQで分類して、商をPとすれば

Q=0のとき 答え=4P
Q=3のとき 答え=4P+1
Q=5のとき 答え=4P+2
Q=8のとき 答え=4P+3

それ以外の余りが出たら計算間違いという事になります。


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