『今週の問題』第58回 解答


◆神奈川県 みき ひろひと さんからの解答

【問題1】

1.ヤギ → なし → 狼 → ヤギ → キャベツ → なし → ヤギ

2.ヤギ → なし → キャベツ → ヤギ → 狼 → なし → ヤギ
最初と4回目のヤギは必須。
あとは「狼」と「キャベツ」のどちらを先に運ぶかということで。

【問題2】

602人

船の速さが毎分60mであるから、A島からB島までの所要時間は(潮の流れを考えなければ)10分。

よって8時までにB島へ渡れるのは、A島を7時50分までに出発した船。
船は10秒間隔でA島を出発するから、1分あたり6艇。
7時から7時50分までの間に出発する船の数は

50×6+1=301。

1艇あたり2人運べるから

301×2=602。


◆石川県 迷える羊 さんからの解答

【問題1】

最初に、やぎを連れて行き、一人で帰ってくる。
次に、狼を連れて行き、やぎを連れて帰ってくる。
次に、キャベツを持っていき,一人で帰ってくる。
次に、やぎを連れて行く。

もう一つの手段とは、2番目と3番目に持っていくものを逆にする事である。

【問題2】

午前8時ちょうどに間に合う人は、7時50分に出発した人である。

600【m】÷60【m/分】=10【分】

船は10秒間隔で出発しているから、7時50分に出発する船は、301番目の船である。

50【分】×60÷10【秒】+1=301

一つの船で、2人の人を運べるから、602人。

<感想>

問1は、スタート直後とゴール手前は、2つのものをどちらかの陸に置いたままで、3つめのものを運んでいる状態になる。
その時に陸に置いておける組合せは、狼とキャベツしかありえない。
よって、解のような方法で運ぶ事になる。

問2は、もし船の数が有限個(2以上)であると、ややこしい問題になりそう。
例えば、2つの船で運ぶとき、それぞれが単独で人を運ぶと、船がスタート地点に帰ってくるのに、1往復してこなければならない。
しかし、海の途中で人を受け渡す事ができれば、平均して半分の時間でスタート地点に帰ってくる。
よって、多くの人を運べるのだが、この方法では、海上で人を受け渡すときに、どれくらいの時間がかかるのか、ということも考えなければならない。

しかし、問の様に船が無限にある場合、船を返す必要が無いので、海上で人を受け渡す必要も無い。
よって、かなり問題がわかりやすくなっている。


◆石川県 平田 和弘 さんからの解答

【問題1】

男をM、狼をW、山羊をG、キャベツをCとします。

対岸の状態は、S={M,W,G,C}の部分集合と対応がつき、
4通りあります。

そのうち、{W,G},{G,C},{W,G,C}は許されない。
こちらのことも考えると{F,C},{F,W},{F}も許されない。

残りの10通りのとき、状態Aから状態Bへ移ることができるならば状態Bから状態Aへ移ることもできるので、AとBを結べばグラフができる。

対岸の状況

 φ--{M,G}--{G}--{M,W,G}--{W}--{M,W,C}--{W,C}--{M,W,G,C}
                |       |
                --{M,G,C}--{C}--
以下、手順です。

1.男と山羊が対岸へ渡る。
2.山羊を残して男が帰る。

(その1)

3-1-1.男と狼が対岸へ渡る。
3-1-2.狼を残して男と山羊が帰る。
3-1-3.男とキャベツが対岸へ渡る。

(その2)

3-2-1.男とキャベツが対岸へ渡る。
3-2-1.キャベツを残して男と山羊が帰る。
3-2-3.男と狼が対岸へ渡る。

4.男だけが帰る。
5.男と山羊が対岸へ渡る。

【問題2】

船が対岸に着くまでには600÷60=10(分)かかるので、最後に対岸へ着くには午前7時50分に出発しなければならない。

午前7時00分に第1艇めを出し、午前7時50分までの間、10秒間隔で船を出すので

50×60÷10+1=300+1=301艘出せるので
301×2=602人が渡れます。


◆東京都 McKentarow さんからの解答

【問題1】

「ヤギ→なし→キャベツ→ヤギ→狼→なし→ヤギ」
または
「ヤギ→なし→狼→ヤギ→キャベツ→なし→ヤギ」

●理由

男(M)、ヤギ(G)、狼(W)、キャベツ(C)がどこにいるかを次のように表す。

MGWC−φ・・・「全員が島にいて隣国には誰もいない」
WC−MG ・・・「狼とキャベツが島に、男とヤギが隣国にいる」

ヤギと狼だけ、ヤギとキャベツだけをおいておけないから可能な状態は次の10通り。

1.MGWC−φ
2.MGW-C
3.MGC-W
4.MWC−G
5.MG-WC
6.WC-MG
7.G-MWC
8.W-MGC
9.C-MGW
10.φ-MGWC

1.の状態から10.の状態へ向かって、2.〜9.までの状態を移り変わっていけばよい。
これには2通りあって

1→6→4→8(9)→2(3)→7→5→10 

【問題2】

602人

●理由

午前7時の始発便がBにつくのが7時10分。
それから10秒おきに船がやってくる。始発便のあと午前8時までにやってくる船は

50分×60÷10秒=300隻

これに始発便を加えた301隻でやってきた人の数は

301×2=602人


◆千葉県 緑川正雄 さんからの解答

【問題1の答え】

[回答例1]

一回目
 行き ヤギを乗せて隣国に行く
 帰り ヤギを隣国に残し、一人で島に帰る

二回目
 行き キャベツを島に残し、狼を乗せて隣国に行く
 帰り 狼を隣国に残し、ヤギを乗せて島に帰る

三回目
 行き ヤギを島に残し、キャベツを乗せて隣国に行く
 帰り 狼とキャベツを隣国に残し、一人で島に帰る

四回目
 行き ヤギを乗せて隣国に行く

[回答例2]

一回目
 行き ヤギを乗せて隣国に行く
 帰り ヤギを隣国に残し、一人で島に帰る

二回目
 行き 狼を島に残し、キャベツを乗せて隣国に行く
 帰り キャベツを隣国に残し、ヤギを乗せて島に帰る

三回目
 行き ヤギを島に残し、狼を乗せて隣国に行く
 帰り 狼とキャベツを隣国に残し、一人で島に帰る

四回目
 行き ヤギを乗せて隣国に行く

【問題2の答え】

船はA島からB島までの600mを毎分60mの速さで渡るので、到着までには10分の時間がかかる。

よって、最後の船が8時に着くためには、7時50分に出発していなくてはならない。
船を最も多く出すためには、7時から7時50分までに10秒間隔で常に出さなくてはならず、7時から7時50分までの所要時間は

50×60=3000(秒)であるから、10秒間隔で船を出せば、最大で

1+3000÷10=301(艘) 出す事が出来る。

一艘の船には2人を乗せる事が出来るので、

301×2=602(人)

を運ぶ事が出来る。


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