『今週の問題』第22回 解答


◆広島県 清川 育男 さんからの解答。

3元1次方程式で解く。
Aの水槽にA匹、Bの水槽にB匹、Cの水槽にC匹のピラニアがいるとする。
題意より、
 2(A-8)=C+8.......1)
 B-7=A+7.......2)
 B-3=C+3.......3)

1),2),3)より
A=32,B=46,C=40

答え Aの水槽 32匹 Bの水槽 46匹 Cの水槽 40匹。


◆京都府 Java使い さんからの解答。

A、B、Cの水槽に元々入っていたピラニアの匹数をそれぞれA、B、Cとする。
命題より以下の3式が得られる。

 2(A−8)=C+8 --- @
 B−7=A+7 --- A
 C+3=B−3 --- B

式Aより
A=B-14 --- A’

式A’を式@へ代入すると、
 2B=C+52 --- C

式Cを式Bへ代入すると、
B−3=2B−52
  ↓
B=46 が得られる。

Bの値を式A、式Bへそれぞれ代入すると、
A=32、C=40となる。(解答終了)


◆石川県 平田 和弘 さんからの解答。

水槽A、B、Cのピラニアの数をそれぞれx、y、zとすると

条件1より z+8=2(x−8)・・・(1)

条件2より y−7=x+7・・・(2)

条件3より y−3=z+3・・・(3)

これらの三元連立方程式を解くと
(2)−(3)で

−4=x−z+4 → x=z−8・・・(4)

(4)を(1)に代入して

z+8=2{(z−8)−8} 
 ↓
z+8=2z−32
 ↓
z=40・・・・(5)

(5)を(4)に代入して

x=40−8=32・・・(6)

(6)を(2)に代入して
y−7=32+7 → y=46

従って水槽A、B、Cのピラニアの数はそれぞれ32匹、46匹、40匹となります。

(※1)三元連立方程式(私のときは習いましたが今は習っているのでしょうか?)
もしわからなければ、条件2よりBの水槽のピラニアの数はAの水槽より14匹多いことがわかり(a)

条件3、よりBの水槽のピラニアの数はCの水槽より6匹多いことがわかるので(b)

これらより、上記と同じように文字を使って考えると

x+14=z+6 → x+8=z・・(7) が導けます。

上記(1) z+8=2(x−8)・・・・(1)
と考え合わせると二元連立方程式で解けます。

残りのBの水槽の数は求めた答えと(a)または(b)により求められます。

【おまけ(1)解答】

まず、一番長い手数(もしかしたら無限かもしれません)がどのようなものか求めてみます。

次の試行が必ずできる最低条件は

ある手番のときにある水槽番号n1が存在してその中に最低14匹いて、かつn1とは べつの番号の水槽n2に最低15匹以上(過密な状態)いることが必要です。

図で示すと

匹数   15    14
・・・・・□・・・・□・・・・・・・・
水槽a@ n2    n1
となります。

(1手遡って考えて)このような状態になるためには上記n1、n2とは別の水槽n3に最低15匹以上いて、かつn2には14匹以上いて、かつn1には13匹以上いることが必要です。

図で示すと
(1手前)

匹数   15    14        13
・・・・・□・・・・□・・・・□・・・・
水槽a@ n3    n2        n1
となります。
以下同様に考えていくとピラニアの数からいって12手まで遡れます。

(13手前になると1+2+3+・・・+15=120となってピラニアの数が足りない)

図で示すと

(12手前)
(このときピラニアは2+3+4+5+・・・+15=119匹となります)

匹数   15    14        13   →   3       2
・・・・・□・・・・□・・・・□・・・・・・・□・・・□・・・
水槽a@ n14    n13       n12   →    n2      n1
これが考えられる最長手順のスタートです。

逆に上記12手前の状態をスタートとして考えて
(匹数15の水槽より今ピラニアがいる水槽に1匹ずつ入れ残りは空の水槽に入れて行くという試行を繰り返すことにして)

1手進めると

匹数   15    14        13   →   3       1    1
・・・・・□・・・・□・・・・□・・・・・・・□・・・□・・・□・・・ 
水槽a@ n13    n12       n11   →    n1      n15     n16
(n15,n16は別の水槽と言う意味です。)

さらにもう1手進めると

匹数   15    14     →   4      2       2    1
・・・・・□・・・・□・・・・・□・・・・・□・・・□・・・□・・・
水槽a@ n12    n11    →   n1      n15     n16     n17
となるので13手先は
匹数   15    13        13     12
・・・・・□・・・・□・・・・□・・・・・□・・・・・・・
水槽a@ n1     n15       n16      n17
となり次の14手目が最終手になってしまいます。
匹数   14    14        13
・・・・・□・・・・□・・・・□・・・・・・・・・・・・
水槽a@ n15    n16       n17
となり過密な水槽はなくなります。

従ってお店のおじさんの言うことは正しいということになります。

(感想)

この問題は2+3+4+5+・・・+15=119がやはりミソでしょうか。
なぜ119匹かを考えてみました結果こうなりました。


◆福岡県 中山 さんからの解答。

A、B、Cの三つの水そうに入っているピラニアの数をそれぞれa、b、cとする。
問題に与えられた条件から以下の3式が成り立つ。

 2(a-8) = c+8
 b-7 = a+7
 b-3 = c+3

これを解くと、a = 32、b = 46、c = 40
よって、Aの水そうに32匹、Bに46匹、Cに40匹入っていた。

『おまけの問題の解答』

答えは”正しい”

常に過密な水そうがあるという状態について考えると、必ず15匹以上入っている水そうがなければならないので、下に示す操作に用いるピラニアが最低限必要である。

最初の状態
(ピラニアの数)
151413・・・210
操作101514321
操作21015432
操作3210543




操作1413121101514
操作151413121015
操作16151413210

このように16日後に元の状態へもどり、16個の水そうでピラニアを循環させることが可能である。
この時必要なピラニアの数は、

1+2+3+・・・+13+14+15 = 120で、過密な状態を維持させるためには最低限 120匹のピラニアが必要である。
よって、119匹のピラニアでは過密な水そうはなくなってしまう。

今回のおまけの問題は、答えはわかるのですが証明しようと思うと難しいですね。
私の解答は証明にはなっていませんが、直感的にわかりやすい考え方という形でかいてみました。
詳しい証明の仕方は、皆さんの解答を参考にさせていただきます。


◆埼玉県の中学校3年生 MASTER さんからの解答。

まず、2の式では、BからAへ7匹移してAとBのピラニアの数が同じになったのだから、
B−7と、A+7が等しくなります。

また、3の式では、BからCに3匹移して、BとCのピラニアの数が同じになったのだから、
B−3とC−3が等しくなります。

これを式にして、整理します。

B−7=A+7、B=A+14

B−3=C+3、B=C+6

となります。
これから、AとCの関係は、C=A+8となります。

そして、1の式は、AからCへ8匹移して、CのピラニアがAのピラニアの2倍になっているのですが、Aのピラニアは さっきの式より、AはCよりすでに8匹少ないので、最終的に、CはAの2倍で、Aより24匹多くなります。
Aは24+8で32匹、Cは48−8で40匹となります。
そして、最後に、Bを求めると、B=46匹です。

A=32、B=46、C=40


 ◆ 問題へもどる

 ◆ 今週の問題

数学の部屋へもどる。