『今週の問題』第2回 解答


◆富山県 ユウ☆CHAN さんからの解答。

取りあえずぅ、連立方程式でも作ってみましょぉ〜、ってなわけで、連立方程式作ってみました

a+10b+100c+1000d=10000・・(1)
a+b+c+d=50・・(2)

取りあえず作ってみたけど・・・方程式2つじゃ、変数4つ求めるのはムリやなぁ(涙)
だって、変数の数だけ方程式ないと、変数が分からないんだもんねぇ
ココで、「無理っ!!」って言っちゃうのもいぃ〜んだけどぉ
でも、少し粘りましょっ

ってワケで、(2)を変形しましてcをc以外の変数でまとめてみました

c=50−(a+b+d) ・・(2')

んでもって、(2')を(1)に代入してみます

a+10b+100{50−(a+b+c)}+1000d=10000
−99a−90b+900d=5000
−9(11a+10b)+900d=5000 ・・(3)

取りあえずぅ、ココまで(変数3つ)まで来たけど・・・やっぱ躓いてしまった(涙)

さてさて、「現場100回」って言葉にしたがい、(1),,(2)を見てみるコトにしました
うぅ〜ん・・・有り得ない値を見つけてみました

dは5から9の値のハズ
5以下だと、どぉ〜考えても10000円に到達出来なくなっちゃう
9以上だと、10000円超えてしまう

コレを、(3)に入れてみると

・d=5

 −9(11a+10b)+900×5=5000
 −9(11a+10b)=500
 9(11a+10b)=−500

・d=6

 −9(11a+10b)=−400
 9(11a+10b)=400

・d=7

 −9(11a+10b)=−1300
 9(11a+10b)=1300

・d=8

 −9(11a+10b)=−2200
 9(11a+10b)=2200

・d=9

 −9(11a+10b)=−3100
 9(11a+10b)=3100

・・・(4)

(4)のいずれの式からも、問題の条件を満たす答えが見つからない
なぜなら・・・(11a+10b)の値が小数になってしまうから
なのに、(11a+10b)は明らかに整数のハズなのにコレはおかしい
なんで、こぉ〜なったのかと思ったら・・・最初に成り立ちもしない連立方程式を導入したから
だから、始めから10000円にしよ〜なんて無理な相談だったんだ。


◆広島県 清川 育男 さんからの解答。

   1円玉をW個、10円玉をX個、100円玉をY個、1000円札をZ枚使用するとする。
W、X、Y、Zは負でない整数とする。

 W+X+Y+Z=50.................1)
 W+10X+100Y+1000Z=10000.....2)

 2)−1)

9(X+11Y+111Z)=9950........3)

9950=2×5×5×199。
9950は3の素因数を持たないので3)式を満たすX、Y、Zは存在しない。
したがってWも存在しない。

答え 不可能です。


◆徳島県 佐藤 千恵 さんからの解答。

答えは不可能だった。

なぜなら、一円玉はこの場合十枚以上にして十円、二十円、三十円、四十円、とあらわすことができる
それと 十円玉をたして、百円、二百円、三百円となるように枚数を合わす。

そして百円玉を Zまい、 千円札を Mまい にして、

この7つの方程式のZとMの解は整数にならない。  


◆静岡県 ヨッシーさんからの解答。

1000円50枚で5万円です。
このうち何枚かを、1円、10円、100円と入れ替えて、1万円になるようにするわけですが、

1円に替えると、999円減、
10円に替えると、990円減、
100円に替えると、900円減となり、いずれも9の倍数だけ変化します。

これらの組み合わせで、4万円減(9の倍数でない)は作れないので、金額を1万円にすることは出来ない。


◆千葉県 Lliy of the valleyさんからの解答。

We put x : the number of '1yen dama',
y : the number of '10yen dama',
z : the number of '100yen dama'. (x+y+z<51)

so x+10y+100z+1000(50-x-y-z)=10000 (*)

then ,x equiv 0 (mod. 10)
x+10y equiv 0 (mod. 100)
x+10y+100z equiv 0 (mod.1000)

so we may put x=10a
a+y=10b
b+z=10c (a,b,c is natural number including 0)

then we get x=10a,y=10b-a,z=10c-b into (*)

10a+10(10b-a)+100(10c-b)+1000(50-10a-10b+a-10c+b)=10000

1000(50-9a-9b-9c)=10000

then 9(a+b+c)=40

but a+b+c is natural number(including 0), and 9N not 40

so x,y,z satisfying the question is not exist.

p.s. if n=50 ,9(a+b+c) not 40...x,y,z is not exist.
then if n=9N+10
1000(9N+10-9a-9b-9c)=10000
so 9N=9(a+b+c)
N=a+b+c
when a=b=0,c=N,
x=y=0,z=10N,
x+10y+100z+1000(9N+10-x-y-z)
=1000(10N+10-10N)=10000

so if n=9N+10 ,x,y,z is exist.


◆東京都 imopy さんからの解答。

1円,10円,100円,1000円で1万円を(枚数を気にせずに)作るには,例えば


   1円:10枚
  10円: 9枚
 100円: 9枚
1000円: 9枚
  合 計:37枚 で可能。
ここで,枚数を50枚にするには13枚増やす必要があります。
が,同額の1万円を達成するには

 1000円→100円:9枚増
  100円→ 10円:9枚増
   10円→  1円:9枚増
となり,これらの組み合わせということになると,9の倍数しか増加しません。

従って,37枚+9枚=46枚はできても,それ以上50枚に近づけることはできないことになります。

これは1000円:10枚からスタートしても,勿論他の状態からスタートしても同じ結果になります。

(1000円:10枚からスタートしても,10+9X=46枚が50枚に一番近い答えということになります。)

っということで,題意とおり50枚で1万円は作れない。


◆石川県 ☆ゆうさんからの解答。

10000を作るのですから、一、十、百の位は0にしなければならないので、
一の位は0なので


   1→×10 ×20 ×30 ×40 ×50 
  10→× 9 × 8 × 7 × 6 × 5
 100→× 9 × 9 × 9 × 9 × 9
1000→× 9 × 9 × 9 × 9 × 9
――――――――――――――――――――――――――
枚 数   37  46  55  64  73
と、なるので、50枚というのはありません。
同じように、一の位を0にしても、

   1→× 0 × 0 × 0 × 0 × 0 
  10→×10 ×20 ×30 ×40 ×50
 100→× 9 × 8 × 7 × 6 × 5
1000→× 9 × 9 × 9 × 9 × 9
――――――――――――――――――――――――――
枚 数   28  37  46  55  64
50枚と、いうのはない。
しかも枚数は、十の位は、−1され、一の位は、+1されていて、規則的になっています。
同様に一、十の位を0にしても、枚数は左から「19,28,37,46,55」になるので、
1,10,100,1000で10000を作るのは無理だと思います。


◆岡山県 AZさんからの解答。

1000円札 a枚
100円玉 b枚
10円玉 c枚
1円玉 d枚 とする。

1000a+100b+10c+d = 10000 ・・・@
a+ b+ c+d = 50 ・・・A

@-A

999a+ 99b+ 9c =9950
9(111a+ 11b+ c) =9950

a,b,cは自然数より左辺は9の倍数
しかし、右辺の9950は9の倍数でない。

したがって、題意を満たすa,b,c,dは存在しない。


◆神奈川県 三島 久典さんからの解答。

 <結論>不可能。

1円玉の枚数をa
10円玉の枚数をb
100円玉の枚数をc
1000円札の枚数をd

とすると、問題は、

a+10b+100c+1000d=10000……(1)

かつ

a+b+c+d=50……(2)

を満たす0以上の整数a、b、c、dを求めよ、

ということになる。

(1)(2)を9の剰余類(9で割った余り)で考えると、


(1)の左辺=a+10b+100c+1000d
      ≡a+b+c+d(mod 9)
      ≡(2)の左辺
(1)の右辺=10000
      ≡1(mod 9)

ところが、
(2)の右辺=50
      ≡5(mod 9)

となり、
(1)の右辺≠(2)の右辺(mod 9)
よって、(1)(2)を同時に満たすような0以上の整数a、b、c、dは存在しない。

<コメント>
5円、50円、500円、5000円も許すと、問題は飛躍的に難しくなります。
線形計画法で地道にやるぐらいしか思い付きません。


◆千葉県 Lliy of the valleyさんからの解答。

上のコメントについて、多少考察してみましたので、報告いたします。

(問)1、5、10、50、100、500円玉、1000、5000円札を合わせて n 枚使って、合計金額をちょうど一万円にすることができるでしょうか?

(答) すくなくても(n=2) または (5<n<2001) のとき可能

(解) まず、1000円をあらわすのに、1000×1 → 500×2 とすると、 金額は変化せずに、使用する枚数のみが 1 増加します。
このような変換を T変換とよぶことにすると、

10000 = 1000×10 :10枚
 →1000×9+500×2 :11枚
 →1000×8+500×4 :12枚

 → … … …

 →1000×0+500×20 :20枚

というように、10000 = 1000a+100b+10c とあらわされているときは、T変換を繰り返しおこなうことによって、
n=(a+b+c)枚〜2(a+b+c)枚に対して合計金額をちょうど一万円にすることができる。

また、10000 = 1000×10 :10枚
 →1000×9+100×10 :19枚
 →1000×8+100×20 :28枚

というようにあらわすこともできて、

10000 = 1000×a+100×10(10-a) (0<a<11) …(1)

とあらわされているとき、

10000 = 1000×(a-1)+100×10(11-a) …(2)

ともでき、このとき(1)式では

n=a+10(10-a)=100-9a 枚〜200-18a 枚のとき、合計金額を一万円にでき

(2)式では n=109-9a 枚〜220-18a 枚のとき、条件をみたすことがわかる。

ここで、 (200-18a)-(109-9a)=91-9a > 0 より、
(1)、(2)式をもちいて、条件をみたす n の範囲をもとめるとき、

(1) 100-9a → 200-18a
(2) 109-9a → 220-18a

というように、範囲がリレー方式でつながっていくので、結局

10000 = 1000×10 :10〜20枚
 → 1000×9+100×10 :19〜38枚
 → 1000×8+100×20 :28〜56枚

 → … … …

 → 1000×0+100×100 :100〜200枚

となり、 10<n<200 のとき、合計金額を一万円にできることがわかる。

同様にして、 10000 = 100×100 となっているときもかんがえると、

10000 = 100×100 :100〜200枚
 →100×99+10×10 :109〜218枚
 →100×98+10×20 :118〜236枚となり、

10000 = 100×b+10×10(100-b) (0<b<101) …(1) のとき

10000 = 100×(b-1)+10×10(101-b) …(2) とでき、

(1)式では n=1000-9b 枚〜2000-18b 枚のとき条件をみたし、
(2)式では n=1009-9b 枚〜2018-18b 枚のとき条件をみたす。

ここで、(2000-18b)-(1009-9b)=991-9b>0 より、このときも先程と同様に範囲がリレー方式でつづいているので、結局

10000 = 100×100 :100〜200枚

 → … … …

 →100×0+10×1000 :1000〜2000枚

の、99<n<2001 のとき、条件をみたすことがわかる。

ここで、n=2 のときは 5000×2
n=6 のときは 5000×1+1000×5
: これはT変換を繰り返しおこなうことにより、5<n<12 のとき条件をみたすことを意味する。

ゆえに、まとめると、n=2, 5<n<2001 のとき条件をみたすことがわかった。

ここで、n=50 のときをかんがえてみると、

10000 = 1000×6+100×40 :46枚

とできるので、これにT変換をおこなうと、たとえば

10000 = 1000×6+100×36+50×8 や

10000 = 1000×2+500×8+100×40 などといった方法であらわせる。

一般的なアルゴリズムはおそらく発見できないが、

10000 = 1000×a+100×b+10×c (24<a+b+c<51)

という形になる a,b,c をもとめて、それにT変換をおこなうことであろう。
しかし、この方法で最多の場合 350-(a+b+c)個の組み合わせができてしまうので、
n=50 のときの組み合わせすべてをもとめるには、そうとうな苦労が必要であろう。

(感想)どうにかしてアルゴリズムをもとめることができないものでしょうか。


◆長野県 深澤 隆英 さんからの解答。

「不可能」

1円玉を10枚集めると10円
10円玉を10枚集めると100円
 ‥‥
というように、硬貨は10枚単位にまとめないと端数が必ず出てしまう。

よって、10000円というちょうどの数にするには計50枚という数では不可能。


◆京都府 みなみようへい さんからの解答。

題意を満たす一円玉,十円玉,百円玉,千円札の枚数をA,B,C,Dとし、その存在を仮定する。
そして、

A+10B+100C+1000D=10000 …(1)

A+B+C+D=50  …(2)

とすると、(1)−(2)より、

9B+99C+999D=9950 …(3)

(3)の左辺は9の倍数なのに右辺は9の倍数ではないから矛盾する。
よって題意を満たすA,B,C,Dは存在しないので、
「不可能」である。

感想

50円玉や500円玉を使うとできるかもしれませんね。


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