『今週の問題』第111回 解答


◆福岡県 古豚 さんからの解答

【問題1】

基本図形は、3マスの組み合わせなので、15個では45マス。

45マスを長方形に並べるのは
3×15、5×9

実際に基本図形を並べてみると、5×9のみ可能

【問題2】

不可能

基本図形15個では、60マス。

長方形は
2×30、 3×20、 4×15、
5×12、 6×10

いずれも、長方形に1個余るか、
最後の空間が1×4マス 2×2マス、またはZ形となり、できませんでした。


◆広島県 清川 育男 さんからの解答

【問題1−1】

一辺が1の正方形3個の面積3のタイルとする。

3×15=45
45=1×45=3×15=5×9

短い辺が1のときは明らかに不可能。

短い辺が2のときは、2×3 の最小の長方形が出来る。
このとき、タイルは2個。
15÷2=7.5 不可能。

短い辺が5のときは、可能。5×9

【問題1−2】

5×9の1通り。

【問題2】

不可能。

4×15=60

60=1×60=2×30=3×20=4×15=6×10
イ)
短い辺が1のときは明らかに不可能。

ロ)
短い辺が2のときは、2×4 の最小の長方形が出来る。
このとき、タイルは2個。
15÷2=7.5 不可能。

ハ)
短い辺が3のときは、3×8 の最小の長方形が出来る。
このとき、タイルは6個。
15÷6=2.5 不可能。

ニ)
短い辺が4のときは、4×4 の最小の正方形が出来る。
このとき、タイルは4個。
15÷4=3.75 不可能。

ホ)
短い辺が5のときは、ロ)とハ)の組み合わせで、
5×8 の最小の長方形が出来る。
このとき、タイルは10個。
15÷10=1.5 不可能。

ヘ)
短い辺が5のときは、ロ)とニ)の組み合わせで、
6×8 の最小の長方形が出来る。
このとき、タイルは12個。
15÷12=5/3 不可能。

また、ロ)、ハ)、ニ)、ホ)、ヘ)の組み合わせでも不可能。


◆愛知県 Y.M.Ojisan さんからの解答

【問題1−1】

5×9

【問題1−2】

1種類。

45=1×45=3×15=9×5
1×はできないのは自明。
3×は どうしても3×2の倍数にならざるを得ずできない。

【問題2】

60=1×60=2×30=3×20=4×15=5×12=6×10
全部できません。


◆宮城県 アンパンマン さんからの解答

【問題1−1】

5*9

A A B B C C D D A
A C C B A C D A A
B B C A A B B C C
A B D D C B A D C
A A D C C A A D D 
【問題1−2】

3*15の場合は作れないので、5*9の長方形しかつくれません。

【問題2】

長方形を作れると仮定します。
できた長方形に1の行と0の行、下の例みたいに交互に書きます。

1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 
1 1 1 1 1 1 1 1 1 1  
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0  
1 1 1 1 1 1 1 1 1 1  
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
するとどんなふうにタイルをおいてもタイルの中の数字の和が奇数であることがわかります。
つまり15できた長方形の数字の和が
15*奇数=奇数となります。

しかし、どんな長方形に対しても1の数は偶数なので、矛盾です。
つまり長方形を作ることができません。


◆愛知県 ピグサス さんからの解答

【問題1−1】

下図のように並べる(同じ文字が1個のタイル)ことにより、
5×9の長方形を作成可能。

115599BCC
125779BBC
22667AADD
344680ADE
3348800EE
*なお、並べ方は一例。

【問題1−2】

一種類。
5×9の長方形と9×5の長方形は一種類と考える。

証明:

タイルの一辺の長さを1とすると、タイル一個の面積は3であり、
タイル15枚の面積は45となる。

面積45の長方形で一辺の長さが整数となるのは、

1×45 (45×1)
3×15 (15×3)
5×9  (9×5)

の3種類しかない。

この3種類の中で、1×45の長方形は作成不可能であることは明らか。

また、3×15の長方形にタイルを敷き詰める場合を考える。
長さ3の辺にタイルを敷き詰める方法は、

AA……
AB……
BB……

しかない。
この敷き詰めかたでは、14個敷き詰めた時に長方形になってしまい、
15個目のタイルを置いて長方形にする事ができない。
つまり、3×15の長方形を作成できない。

【問題2】

作成できない

証明:

タイル15枚で長方形を作成する場合、長方形の面積は60になる。

面積が60になる長方形は、

1×60
2×30
3×20
4×15
5×12
6×10

の6通りである。
(上記長方形を90度回転させた形も実質は同じ)

このうち、1×60の長方形を作成できないことは明らかであるので、その他の長方形も作成不可能であることを示す。

もとのタイルを1×2のタイル2個に分割すると、
上下に1×1のタイルが2個つながったタイル(以下縦タイルと呼ぶ)と、
左右に1×1のタイルが2個つながったタイル(以下横タイルと呼ぶ)とに、分割できる。

よって、問題のタイルを敷き詰めてできる面積が60の長方形には
縦タイルが15個と横タイルが15個含まれなければならない。

しかしながら、15個づつ縦タイルと横タイルを含むような長方形を作成できない事は、次の手順で示すことができる。

  1. 例として、5×12のタイルで示す。

  2. 5×12の長方形は、横タイル30個で敷き詰める事ができる

  3. 敷き詰めた横タイルの一部を縦タイルで置き換える事を考える場合、奇数個の横タイルを縦タイルに置き換えることは許されず、 必ず偶数個の横タイルを縦タイルに置き換えなければならない。

  4. つまり、横又は縦タイルを敷き詰めて長方形を作成した場合、縦タイルも横タイルも偶数個でなければならない。

  5. よって、5×12の長方形を、15(奇数)個の横タイルと縦タイルとで敷き詰めることは不可能。

  6. 別の長方形の場合でも、横タイル30個または縦タイル30個に敷き詰めた状態から置き換る場合を考えることにより、15個づつの横タイルと縦タイルとで敷き詰めることはできないことが示される。
以上により、タイル15枚を全て使って、長方形を作ることはできない。


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