『3連続の素数』解答


◆神奈川県 vitamin2b さんからの解答。

10=3・3+1です。

ある素数pについて、(以下 mod 3)
p≡0、p≡1、p≡2で分類する。

p≡0なら、p=3

p≡1なら、p+10≡2
p+10+10≡0
p+10+10+10≡1
・・・(以下余りの値は繰り返し)

p≡2なら、p+10≡0
p+10+10≡1
p+10+10+10≡2
・・・(以下余りの値は繰り返し)

となり、pがどんな数でも3連続数のうちどれかひとつは3で割り切れてしまい、素数ではない。

ところで、3は唯一3の倍数の素数であり、
p=3のとき、p+10=13,p+10+10=23となり3連続で素数となる。


◆滋賀県 ippei さんからの解答。

pが3以外の素数ならば、pは3で割ってあまり1か2である。
余り2の数ならp+10は3の倍数となる。
余り1の数ならp+20は3の倍数となる。
P=3なら、3、13、23 と素数が3つ続く。
従って、条件を満たす数はP=3のみである。


◆茨城県 変態数学教師見習い さんからの解答。

pが3以外の素数のとき

(?@)p≡1 (mod3) ならば 
p+20≡0 (mod3) より,p+20は素数ではない.

(?A)p≡2 (mod3) ならば 
p+10≡0 (mod3) より,p+10は素数ではない.

なので,題意の操作を繰り返して得られる素数は高々2個.

 一方,題意の操作を3からはじめると
3…素数,13…素数,23…素数,33…合成数となり,ちょうど3個の素数が得られる.
したがって,題意は示された.


◆山梨県 Footmark さんからの解答。

【証明】

補題 : 任意の非負整数aにおいて、
a , a+10 , a+20 のいずれかは3の倍数である。

【補題の証明】

kを任意な非負整数とすると、
aは a=3k , a=3k+1 , a=3k+2 のいずれかである。

[a=3kのとき]
明らかに、aは3の倍数

[a=3k+1のとき] 
a+20=(3k+1)+20=3k+21=3(k+7)

∴ a+20は3の倍数。

[a=3k+2のとき]
a+10=(3k+2)+10=3k+12=3(k+4)

∴ a+10は3の倍数。

補題は証明された。

すると、初項p公差10の等差数列では、連続3項のいずれかは3の倍数である。
ところが、この数列の第2項以降の値が3の倍数なら、明らかにそれは素数ではない。
よって、連続3項とも素数であるためには、初項pが3の倍数である素数、つまり3でなければならない。
(必要条件証明終わり)

そこで、初項を3とすると、数列の値は、3 , 13 , 23 , 33 , … である。
明らかに、初稿から第3項までは素数であるが、第4項は素数ではない。
(十分条件証明終わり)

よって、条件を満たすのはp=3のときだけであり、得られる素数は高々3個である。

証明終わり。


◆広島県 hekiheki さんからの解答。

素数は、2と3を除き、自然数kを用い、6k±1で表される。

このことから、6k±1に10を加えると、
(1)6k+11(2)6k+9
となります。

(2)は3(2k+3)となり、素数にはならない。

また、(1)にさらに10を加えると、
6k+21=3(2k+7)となり、
素数にはならず、いずれの場合も3つ連続しない。

2に10を加えると12=4×3より、素数ではない。

また、3の場合3、13、23はいずれも素数で3つ連続する。

以上より、題意は証明できた。


◆兵庫県 三日月 さんからの解答。

素数pの各桁の数字の和をxとする。
(例:17のときx=1+7=8)

このときxは整数なので
x=3*m,3*m+1,3*m+2のいずれかの形で表せる。

(@)x=3*mのとき
pは3の倍数であるので素数ではない。
ただしp=3のときのみx=3*1となるがpは1と3以外では割り切れないので素数である。

(A)x=3*m+1のとき
pに10を加えることにより10の位の数字が1増える。
よって各桁の数字の和x2はx2=3*m+2
さらにpに10を加えると
各桁の数字の和x3=3*m+3となり
p+20は3の倍数となる。

(B)3*m+2のとき
(A)と同様にするとx2=3*m+3となり
p+10は3の倍数となる。


◆秋田県の高校生 Jーレオ さんからの解答。

素数pは、
p=3k+1…(1)、p=3k+2…(2)、p=3k…(3)に分けられる。

〜(1)の場合〜

p+10
=3k+1+10
=3k+11
=3(k+3)+2≠(3の倍数)

 p+20
=3k+1+20
=3(k+7)=(3の倍数)

ゆえに、pに20足すと3の倍数になり、合成数となる。

〜(2)の場合〜

 p+10
=3k+2+10
=3(k+4)=(3の倍数)

ゆえに、pに10足すと3の倍数になり、合成数となる。

〜(3)の場合〜

 p+10
=3k+10
=3(k+3)+1≠(3の倍数)

 p+20
=3k+20
=3(k+6)+2≠(3の倍数)

ゆえに、p+10、p+20の両方共が素数である可能性がある。
しかし、3kが素数の場合は3しかない。

3+10=13、3+20=23より、
p=3は条件を満たす。

ゆえに、p=3の時のみ成り立つ事が分かる。

また、p=3の時、
p+30=3+30=3*11

ゆえに、p+30の時は合成数となる。

以上より、得られる素数の連続が最も大きいのは
p=3の時で、得られる素数は13、23である。

したがって、連続して得られる素数は高々3個でありそのときはp=3の時である。

証明終了!


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