『6人の答案用紙』解答


◆島根県の中学校3年生 支離滅裂 さんからの解答。

【問題1】

問1,4の中に一つしか無い答えがあるので、それを正解として考えると…

 【問1】【問2】【問3】【問4】
A君11213141
B君12223242
C君13213342
D君11223143
E君14233341
F君12233244

の中から、(↓に消したもの)候補が消えます。

 【問1】【問2】【問3】【問4】
A君 21  
B君  32 
C君 2133 
D君   43
E君14   
F君 2332 

になります。

これを見て、21と32が解だと言う事に気付くと思います。

∴ 問1の解は14,問2の解は21,問3の解は32,問4は43です。


◆出題者のコメント。

早々に解答ありがとうございます。
みごと正解です。
ただ、何故1つしかない答えを正解と仮定したアプローチで良いのか?
そこのところに説明があると完璧だったと思います。

そこで、もう1つ6人の答えを変えた追加問題(問題2)を出題します。
この場合は、同じアプローチの仕方では返って遠回りになると思います。

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◆島根県の中学校3年生 支離滅裂 さんからの解答。

【問題2】

図の中で、同じ答えが無いのを消すと…

 【問1】【問2】【問3】【問4】
A君    
B君    
C君 2431 
D君12 32 
E君14   
F君 23  

に成ります。

これは、置いておいて…
今度は、同じ答えを残してみます。

 【問1】【問2】【問3】【問4】
A君11223342
B君11213441
C君13  41
D君 22 42
E君 213443
F君13 3343

に成ります。

後は、図を見て…
A,B君の問1、E,F君の問4が同じです。
C,D君の答えは、丁度良い所にあると言えます。
(C君の問2,D君の問3です)

∴問1は11,問2は24,問3は32,問4は43と言うことに成ります。


◆千葉県 なのはな子 さんからの解答。

【問題2】

A君の場合で推理してみると、この2つの条件を満たすのは、【問1】が正解の場合だけである。

【問1】は11,【問2】は24,【問3】は32,【問4】は43が正解である。


◆出題者のコメント。

解答ありがとうございます。
お二人とも正解です。
【問題1】も【問題2】も示されたもの以外の解はありません。

推理問題解答者の常連でもある「なのはな子さん」の解答はいつも論理的で感心させられます。

以下、「支離滅裂さん」に代わって【問題1】のアプローチの正当性を補足説明します。

各問題番号の付いた4つの部屋を用意し、正解者を各部屋に入れるものとします。
6人の誰もが1問しか正解してないので、これは可能です。
また、6人とも不正解である問題はありませんから、空き部屋は1つもないことになります。
結局、2つの2人部屋と2つの1人部屋か、あるいは1つの3人部屋と3つの1人部屋かのいずれかです。
ところが、どの問題にも3人以上が同じ答えはありません。
ですから、2つの2人部屋と2つの1人部屋であることになります。
さらに、各問題において同じ答えの個数の最少が2個なら、その問題の部屋は2人部屋の筈です。
問2と問3がそれにあたります。
すると、問1と問4は当然1人部屋ですから1つしかない答えが正解です。

これが「支離滅裂さん」が示された効率の良いアプローチです。


◆東京都 鳳 奥人 さんからの解答。

【問題1】

問1の正解が11だったとすると、A君とD君の回答内容から

   【問1】 【問2】 【問3】 【問4】
A君 ○11   ×21   ×31   ×41
B君 ×12   ×22   ?32   ?42
C君 ×13   ×21   ?33   ?42
D君 ○11   ×22   ×31   ×43
E君 ×14   ?23   ?33   ×41
F君 ×12   ?23   ?32   ?44
ここで問2の正解は23しかないが、そうするとE君・F君の回答内容より 問3の正解は32でも33でもないことになり、問3の正解者がいなくなる。
というわけで、問1の正解は11ではない。

では、12であったとすると、B君とF君の回答内容より

   【問1】 【問2】 【問3】 【問4】
A君 ×11   ?21   ?31   ?41
B君 ○12   ×22   ×32   ×42
C君 ×13   ?21   ?33   ×42
D君 ×11   ×22   ?31   ?43
E君 ×14   ×23   ?33   ?41
F君 ○12   ×23   ×32   ×44
すると問2の正解は21しかなくなるが、A君とC君の回答内容より、 問3の正解は31でも33でもなくなり、問3の正解者がいなくなる。
よって問1の正解は12でもない。

では、13だったとすると、C君の回答内容より

   【問1】 【問2】 【問3】 【問4】
A君 ×11   ×21   ?31   ?41
B君 ×12   ?22   ?32   ×42
C君 ○13   ×21   ×33   ×42
D君 ×11   ?22   ?31   ?43
E君 ×14   ?23   ×33   ?41
F君 ×12   ?23   ?32   ?44
この上で、問2の正解が22だったとするとB君とD君の回答内容より問3の正解は31でも32でもなくなり問3の正解者がいなくなる。

問2の正解が23だったとすると、問3は31で確定するが

   【問1】 【問2】 【問3】 【問4】
A君 ×11   ×21   ○31   ×41
B君 ×12   ×22   ×32   ×42
C君 ○13   ×21   ×33   ×42
D君 ×11   ×22   ○31   ×43
E君 ×14   ○23   ×33   ×41
F君 ×12   ○23   ×32   ×44
・・・問4の正解者がいなくなる。

というわけで、問1の正解は13でもない。
ということで、消去法で問1は14・・・ですが、一応検証を。

   【問1】 【問2】 【問3】 【問4】
A君 ×11   ?21   ?31   ×41
B君 ×12   ?22   ?32   ?42
C君 ×13   ?21   ×33   ?42
D君 ×11   ?22   ?31   ?43
E君 ○14   ×23   ×33   ×41
F君 ×12   ×23   ?32   ?44
問2の正解が21だったとすると、問3の正解は32で確定し
   【問1】 【問2】 【問3】 【問4】
A君 ×11   ○21   ×31   ×41
B君 ×12   ×22   ○32   ×42
C君 ×13   ○21   ×33   ×42
D君 ×11   ×22   ×31   ○43
E君 ○14   ×23   ×33   ×41
F君 ×12   ×23   ○32   ×44
・・・問4の正解も43で確定し、上表のとおり矛盾なくおさまる。

問2の正解が22だったとすると、B君とD君の回答内容から問3は31でも32でもなくなり、正解者がいなくなる。

答え)問1:14、問2:21、問3:32、問4:43

【問題2】

問1の正解が11だったとすると、A君・B君の回答内容より

   【問1】 【問2】 【問3】 【問4】
A君 ○11   ×22   ×33   ×42
B君 ○11   ×21   ×34   ×41
C君 ×13   ?24   ?31   ×41
D君 ×12   ×22   ?32   ×42
E君 ×14   ×21   ×34   ?43
F君 ×13   ?23   ×33   ?43
すると、D君が正解した問題は問3ということになる。
よって問3は32。
これより、C君が正解した問題は問2。よって問2は24。
するとF君が正解した問題は問4。よって問4は43。

上表で、E君が正解した問題は問4と確定しており、その内容は43であるがこの内容は上の推理と矛盾しない。

というわけで

   【問1】 【問2】 【問3】 【問4】
A君 ○11   ×22   ×33   ×42
B君 ○11   ×21   ×34   ×41
C君 ×13   ○24   ×31   ×41
D君 ×12   ×22   ○32   ×42
E君 ×14   ×21   ×34   ○43
F君 ×13   ×23   ×33   ○43
問1:11、問2:24、問3:32、問4:43

・・・あれ。いきなり確定してしまいました。
一応、他のパターンについても検証してみます。

問1の正解が13と仮定した場合・・・

   【問1】 【問2】 【問3】 【問4】
A君 ×11   ?22   ×33   ?42
B君 ×11   ?21   ?34   ×41
C君 ○13   ×24   ×31   ×41
D君 ×12   ?22   ?32   ?42
E君 ×14   ?21   ?34   ×43
F君 ○13   ×23   ×33   ×43
問4の正解が42で確定。
A君とD君の回答内容から、問2の正解は21。
すると問3の正解は34ではないから32で確定・・・となってしまうが、そうするとD君は問3・4の2問正解していることになる。
よって問1の正解は13ではない。

では、12とすると、

   【問1】 【問2】 【問3】 【問4】
A君 ×11   ×22   ?33   ×42
B君 ×11   ?21   ?34   ?41
C君 ×13   ?24   ?31   ?41
D君 ○12   ×22   ×32   ×42
E君 ×14   ?21   ?34   ?43
F君 ×13   ?23   ?33   ?43
A君が正解したのは問3以外にありえない。よって問3は33。
するとF君の回答内容から、問4は43ではない。よって問4は41。
とすると、B君・C君の回答内容より問2の正解は21でも24でもないから
   【問1】 【問2】 【問3】 【問4】
A君 ×11   ×22   ○33   ×42
B君 ×11   ×21   ×34   ○41
C君 ×13   ×24   ×31   ○41
D君 ○12   ×22   ×32   ×42
E君 ×14   ×21   ×34   ×43
F君 ×13   ×23   ○33   ×43
・・・問2の正解者がいなくなる。しかもE君は全問不正解!

というわけで問1の正解は13でもない。

最後に、14と仮定すると・・・

   【問1】 【問2】 【問3】 【問4】
A君 ×11   ?22   ?33   ?42
B君 ×11   ×21   ×34   ?41
C君 ×13   ?24   ?31   ?41
D君 ×12   ?22   ?32   ?42
E君 ○14   ×21   ×34   ×43
F君 ×13   ?23   ?33   ×43
B君が正解したのは問4以外にありえない。よって問4は41。
   【問1】 【問2】 【問3】 【問4】
A君 ×11   ?22   ?33   ×42
B君 ×11   ×21   ×34   ○41
C君 ×13   ×24   ×31   ○41
D君 ×12   ?22   ?32   ×42
E君 ○14   ×21   ×34   ×43
F君 ×13   ?23   ?33   ×43
A君が正解したのが問2(=問2は22)だったとすると、問3の正解は33ではなくなる。
するとF君は全問不正解になってしまう。

A君が正解したのが問3(=問3は33)だったとすると、問2の正解は22ではなくなる。
すると今度はD君が全問不正解になってしまう。

よって、問1の正解は14でもない。

というわけで、最終結論は
問1:11、問2:24、問3:32、問4:43

・・・と、問題1・2ともこれだけ考えて私は結論を出したのですが、妻は表をじぃ〜っと見つめただけで両方とも答えを出してしまいました。なんか哀しい(笑)


◆出題者のコメント。

鳳 奥人 さんへ

解答ありがとうございます。
流れに逆らわず楽しみながら素直に推理すれば、おのずと答えが出る。
そんな解法のお手本のように思えます。
解が複数ないことを確かめるのも流石です。
(【問題2】では解を一つにするのに苦労しました。)

それにしても奥さんはすごいですね。脱帽です。^^;


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