『2つの正方形 Part2』解答


◆宮城県 アンパンマン さんからの解答。

∠BAC=90度になると、線DAFは直線になります。
そのとき、点QはEGの中点になるし、AP⊥EGです。

△ABCは線DAF上で△AEGと対称になるため、
AQ=AM、AP=AH。
MP=MA+AP=QA+AH=QH

答えはAが直角の三角形です。
(この三角形以外に他の三角形が存在するかもしれません。)


◆出題者のコメント。

解答は間違っていません。
ただこれは十分条件(の一つ?)を示しているだけなので、必要条件も考えてみてください。


◆宮城県 アンパンマン さんからの解答。

解答の追加です。

辺AB=ACの時はMPとHQが重なっていて、MP=HQになります。
つまり△ABCは2等辺三角形(AB=AC)のときも条件を満たします。


◆宮城県 アンパンマン さんからの解答。

必要条件の証明です。

BCとARが対角線である2等辺四角形ABRCを作ります。
EA=AB、AG=ACと∠ABR=∠EAGより
△ABR≡△EAG。

また∠EAQ=∠ABHのため、QはEGの中点になります。
∠AEP+∠EAP=∠BAM+∠EAP=90度より
∠EPA=90度。

つまりEG⊥PMとBC⊥QHです。

ア) PMとQHが平行ではない場合、
PM=QHになるためには点AはEGとBCから同じ距離でないといけません。
△ABM≡△EAQより、PM=QHになるためにAからBMへの垂直線とBからAMへの垂直線は同じ長さでないといけません。
そのためには、AM=BM(=MC)
つまりMは△ABCの外接円の中心になり、
∠BAC=90度になります。

イ) PMとQHが平行の場合、
PとQ、MとHは重なるため同じ長さになります。
平行になるためにはAB=ACしかありません。

以上、PM=QHになるためには ア)または イ)の条件を満たさないといけません。


◆山梨県 Footmark さんからの解答。

頂点Aが辺BCの垂直2等分線上か直径BCの円周上にある時、与えられた条件を満たす。
ただし、点Bや点Cや辺BCの中点では三角形にならないので、その3点は除く。
(下の図の赤い線上に頂点Aがある時、条件を満たす)

【証明】

(1)頂点Aが辺BCの垂直2等分線上の時

△ABCはAB=ACの2等辺三角形なので
MPとHQは重なり、MP=HQ

(2)頂点Aが直径BCの円周上にある時

∠BACは弦BCの張る円周角なので90°

それ故、△ABCと△HBAは2角が等しいため相似。
ですから、∠BAH=∠BCA

ところが、点Mは円周の中心にあたるので
△AMCはMA=MCの2等辺三角形。

ですから、∠CAM=∠BCA
よって、∠BAH=∠CAM

また上の図の∠EAGは明らかに90°で、
△ABCと△AEGは合同。

これらのことより、上の図で3対ある同色の三角形同士は合同。
よって、MP=HQ


◆出題者のコメント。

正解です。答えは直角三角形と二等辺三角形です。
案外二等辺三角形のほうを見落としがちです。
ちなみに私は△HPQと△PHMが合同の場合と合同にならない場合
(つまりMPとHQが重なる場合)に分けました。
一般にAP⊥EG、EQ=QGが成立します。


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