『スライドゲームPart2』

『スライドゲームPart2』解答


◆広島県 清川 育男さんからの解答。

 この問題は、行列式の定義のときに使われる偶順列、奇順列と関係があるように思います。
30年も前に習ったことなので、正確には覚えていませんが。
14,15型。15,14型。
偶順列のとき14,15型、奇順列のとき15,14型となるのではないでしょうか。

スワップ(置換)の回数が奇数のとき、奇順列。
偶数のとき、偶順列という。
例題は奇順列。

したがって15,14型。

 この場合正しい位置になるためのそれぞれの数の手数の和を2N(置換するということはペアでするから。)としたとき、Nが奇数のとき、奇順列、偶数のとき、偶順列とすれば、前者の とき8,7型、後者のとき、7,8型となると思います。

問題1は偶順列。
したがって完成できる。
問題2は奇順列。
したがって8,7型。


【コメント】

 線形代数で昔、習いましたね。
とても懐かしいです。
一目で見破るとはさすがですね。
実際の手順が分からなくとも、判定できるところがすごいですね。


◆広島県 清川 育男さんからの解答(補足)。

 行列式を定義するときに使う、偶順列、奇順列という考えを使う。
問題1、問題2を例に、偶順列、奇順列を説明する。
となりあった2つの数を置き換えることを置換するという。
偶数回の置換で元の並びになるときを偶順列、奇数回の置換で元の並びになるときを奇順列と言う。

ここで言う正しい並びは、1,2,3,4,5,6,7,8。

 問題1の並びは、

   2,4,5,7,1,8,3,6

 1)2,4,5,1、7,8,3,6
 2)2,4,1,5,7,8,3,6
 3)2,1,4,5,7,8,3,6
 4)1,2,4,5,7,8,3,6
 5)1,2,4,5,7,3,8,6
 6)1,2,4,5,3,7,8,6
 7)1,2,4,3,5,7,8,6
 8)1,2,3,4,5,7,8,6
 9)1,2,3,4,5,7,6,8
10)1,2,3,4,5,6,7,8

 問題1の並びは、10回の置換で元の並びにすることが出来るから、偶順列。

問題2の並びは、

   1,4,2,6,7,8,5,3

 1)1,2,4,6,7,8,5,3
 2)1,2,4,6,7,8,3,5
 3)1,2,4,6,7,3,8,5
 4)1,2,4,6,3,7,8,5
 5)1,2,4,3,6,7,8,5
 6)1,2,3,4,6,7,8,5
 7)1,2,3,4,6,7,5,8
 8)1,2,3,4,6,5,7,8
 9)1,2,3,4,5,6,7,8

 問題2の並びは、9回の置換で元の並びにすることが出来るから、奇順列。

15パズルの例題は奇順列なので15,14型にしか出来ない。
問題1は偶順列であるから正しい並びにすることが出来る。
問題2は奇順列であるから15パズルの例題のように8,7型になる。


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