『平方根の作図』解答


◆静岡県 ヨッシー さんからの解答。

作図

5番目の図で、BDは円の接線になっています。
このとき、方べきの定理より、

 BD2=BA'・BCとなるので、

BD=  になっています。


◆鹿児島県 ともひろ さんからの解答。

  1. 図より、点B,Cを通る直線BCを引く。

  2. 点Bより点Aをコンパスで線分AB(長さa)を取る。

  3. 点Bよりその直線BC上に、
    長さaの線分A'B、A''Bとする、
    点A' 点A''を取る。

  4. ここで、線分A'Cの長さは
     「A'B+BC」より「a+b」、
    また線分A''Cの長さは
     「BC−A''B」より「b−a」

  5. A'Cを直径とする円O1を作成する。

  6. A''Cを半径とする円O2を作成する。

  7. 円O1と、円O2の交わる点をPとする。

  8. ここで、△A'CPは、直角三角形となり、
    また線分CPの長さは「b−a」である。

  9. よって三平方の定理より、
    (A'C)2 = (CP)2 + (A'P)2 となる。

  10. ここでA'Pを求める。

    (A'P)2 = (A'C)2 − (CP)2
    A'C = a + b、CP = b - a を代入。

    (A'P)2 = (a+b)2 − (b-a)2
    (A'P)2 = (b+a)2 − (b-a)2
    (A'P)2 = (b2 + 2ab + a2)-((b2 - 2ab + a2))
    (A'P)2 = b2 + 2ab + a2 - b2 + 2ab - a2
    (A'P)2 = 4ab

    A'P > 0より、

    A'P = 2 となる。

  11. ここで、線分A'Pの二等分線を引いて、中点をMとすると、
    線分A'Mの長さは、求める となる。

  12. 問題文は、点Bより長さ の線分を引くことであるから、
    線分A'Mをコンパスでとる。

  13. ここで、点Bより先ほどの線分A'P(長さ )を直線BC上に取り、これを点Dとすれば、
    求める線分BD(長さ )を求めることができる。

 


◆愛知県 数楽家Crane(西三数学サークル) さんからの解答。

以前にどこかで 「与えられた長方形と等面積の正方形を作図せよ。」の形で見たことがあります。
本質的に同じだな、と思いました。

解答

ABの延長上に、BC=BPとなる点Pをとる。

APの中点Mを中心に、半径r=AMの半円を描く。

BからAPの垂線をひく。

これと半円の交点をDとする。

BDが求める線分の1つである。


◆東京都の中学校3年生 もやし さんからの解答。

(1)ABをBの方へ延長し、BC=BDとなるような点Dをとる。
(2)Bを通りADに垂直な直線をひく。
(3)線分ADの中点Mをとる。
(4)Mを中心とし、AMを半径とする円を描き、(2)との交点をHとする。
(5)すると、線分BHが求める長さの線分になる。

 

[証明]

MA=MH=MDより、△ADHは∠AHD=90°の直角三角形である。

また、∠ABH=90°なので、
△ABH∽△HBDが成り立つ。

よって、BH=xとすると、
AB:HB=BH:BD

a : x = x : b
2=ab

∴ x =√(ab)

[証明終]

ちなみに直角三角形の90°の角から斜辺に下ろした垂線でできる2つの相似な三角形の組は3組あるので、似たようなやり方があと2つあることになります。


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