『マッチ棒の一筆書き』解答


◆愛知県 Y.M.Ojisan さんからの解答。

【問題1】 18本

【問題2】 31本

【問題3】 38本

【課題】

nが偶数のとき  n+2
nが奇数のとき  n+n+1

上記式の本数の解は一般に、下図のように渦巻状にマッチを置いてゆけば得られる。
よって問題は課題解答が最大値であることを証明することである。

偶数 奇数

  

<偶数> 

 マッチは同方向に2本連続で置くことができないので、
ある一列を見たとき最大
本しか置けない。
従って、最大でn+n本まで置ける可能性があるところまで絞られる。

さて、横2段ずつ端から切り出して考える。(下図) 
このときn+nを最大限実現するには、2段を端から切り出しているので、縦2本の位置のどちらかはマッチを置かなければならない。
即ち、中央の1列の交点は総て縦置きのマッチの頭が存在する。

 ところがnは偶数なのでその頭数は奇数であり、全部を横置きのマッチで連結できない。
即ち、縦置きマッチをn+1本置くことができるのは、一筆書きの端点があるときだけである。
これは各々の2段ごとに独立に言えることである。

 同様に、縦2段ずつ切り出した横置きの場合の各2段に関しても言える。
よって最大マッチの数は、 
n(2段あたりの縦(or横)置きマッチ数)×n(縦2段横2段合計n組)+2(端点用)=n+2である。

  

<奇数> 

2本連続できないので 一列を見たとき最大 n+1
しか置けない。
従って、最大n+2n+1まで置ける可能性がある。
しかしその置き方は一通りであって下図左の状態であり、一筆書きが成立しない。
この状態を解消するには、少なくとも縦または横の端から2列づつの組の総ての組の一方から1本減らしてずらさなければならず、
全部で n+1
本削減しなければならない(下図中央参照)。
さもないと、下図右のように小ループができる。 

 このとき、削減後の横(ないし縦)置きの本数は 
+2n+1
n+1
+n
 であるが、
マッチは縦横交互に置いてゆくことから、縦置きの本数は多くても横置きの本数+1である。
よって 最大 n+n+1 本である。

+2n+1 (n+2n+1)−(n+1)/2 縦横両方に一組づつでも残すと


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