『逆フィボナッチ数列』

『逆フィボナッチ数列』解答


◆宮城県 アンパンマン さんからの解答。

【問題1】

f(1)= a
――
b
, f(2)= c
――
d
; a,b,c,d∈I

F(i)=bd.f(i) と定義します。

F(n+2)=|F(n+1)-F(n)|∈I

f(k)=0を満たす自然数kが存在しないと仮定すると

0≦F(n+2)=|F(n+1)-F(n)|≦min{F(n+1),F(n)}-1

つまり min{F(n+1),F(n)}回以内で|F(n+1)-F(n)|が0になる。
矛盾。

つまりf(k)=0を満たす自然数kがかならず存在する。

【問題2】

f(18)=0, f(17)=a とおくと、
ひとつのf(2),f(1)としては

f(2)= a
――
{[(1+)/2]16-[(1-)/2]16}=987a=q

f(1)= a
――
{[(1+)/2]17-[(1-)/2]17}=1597a=p

200<987a<1597a<2000を満たすようなaは
a=1しかありません。
( (987,1597)=1からです。)

よって、ひとつの組はp=1597,q=987です。


◆広島県 清川 育男 さんからの解答。

【問題2】

絶対値記号のあるところに面白い性質が現れるようなきがします。
9162通りありました。

            P     Q
      1   228   204    24 

      2   231   203    28 

      3   231   209    22 

      4   236   204    32 

      5   237   201    36 

      6   238   202    36 

      7   245   203    42 

      8   245   217    28 

      9   246   210    36 

     10   247   221    26
   ......................
   ......................

   6748  1597   987   610 * 

   6749  1598   238  1360 
  
   6750  1598   306  1292 

   6751  1598   374  1224 

   6752  1598   510  1088 

   6753  1598   578  1020 

   6754  1598   714   884 

   6755  1598   850   748 

   6756  1598   918   680 

   6757  1599   205  1394 

   6758  1599   273  1326 

   6759  1599   351  1248 

   6760  1599   507  1092 

   6761  1599   741   858 

   6762  1599   923   676

   .......................
   .......................

   9155  1998   846  1152 

   9156  1998   918  1080 

   9157  1998  1122   876 

   9158  1998  1170   828 

   9159  1998  1218   780 

   9160  1998  1278   720 

   9161  1998  1530   468 

   9162  1998  1674   324 

◆北海道 札幌のカッコ さんからの解答。

【問題1】

ユークリッド互除法で、「剰余が0で終結する」事を前提として認めるものとする。

与数列で n=1の時、f(3)=f(1)−f(2) 
但しf(1)>f(2)とする。 
両辺にb・dを乗じたものを、改めて 
R=A−B・Q とおく。

Q=1とすれば、最も収束の遅い互除法(フィボナッチ数列)となる。

R(0)=A−B と書く。

互除法の次は
 R(1)=B−R(0)、

さらに次は
 R(2)=R(0)−R(1) ・・・・・

最後に
R(k+2)=R(k)−R(k+1)。

互除法の終結として
=0=bd・f(k) である。

b・d≠ 0 であるから f(k)=0
が成り立つ。

【問題2】

前問の数列 f(3)=f(1)−f(2)を
r=p−q と書く。
勿論 r>0、 p>q である。

q で割って 

――

――
−1を得る。

これを漸化式と見て
x=
――
とおけば、


――

――
 であるから、

方程式 
――
=x−1 即ち

2−x−1=0 を得る。

その正根  1+
―――――
=G と置く。

題意により 
f(18)=0、 f(17)=a である。

この時

200<q=f(2)=a・Gy-1<p=f(1)=a・Gy<2000
となる。

これを満足する数値は
y=14、 Gy=843  より

a=1で p=843、q= 521

またはa=2でp=1686、q=1042、

など、複数組の解が可能である。 

(検算)

(第1組)
843 521 322 199 123 76 47 
29 18 11 7 4 3 1 2 1 1 0

(第2組)
1686 1042 644 398 246 152 94
58 36 22 14 8 6 2 4 2 2 0

さらに多くの解も可能である。


「問2」の広島県の清川様の解答をチェックしてみました。 
発表分については間違いを発見出来ませんでした。
プログラムによる「絨緞爆撃」的威力に唖然としました。
しかし面白い!


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