中学生からの挑戦状Part3

中学生からの挑戦状Part3解答


◆海外の大学生 Hirasawa Yasutakaさんからの解答。
     (University of North Carolina at Chapel Hill)

X = 80 degree (I hope it is right???):

Draw a line L1 from point A so that L1 has an angle of 20 degree to AB, 60 degree to AC.
Call an intercept of L1 and CB as F.
Call an intercept of L1 and extended CD as G.
It is easy to show that triangle ACF and FGB are equilateral triangles.
(ACF is clear. For FGB, use congruence of triangles ACG and CAB. and so on)

Now, triangle ACD is an isosceles triangle, thus AC = CD.
Since AC = CF (ACF is equilateral),CDF is an isosceles triangle.
Using this fact, we can get angle DFC = 80.
This implies that angle DFG is 40.
Also it is easy to see that angle DGF is 40.
These implies triangle DGF is isosceles and DF = DG.
Therefore triangles DBF and DBG are congruent.
Thus, angles FDB and BDG are equal to 50.
It must have been clear that Angle CDA is 50 and CDF is 80 by now.
This implies EDF is 30.

Finally X is equal to EDF plus FDB, or 80 degree.

I haven't enjoyed this kind of problems for 25 years...Took some time to adjust my thinking mode.
Thanks. I could enjoy going back to CHUUGAKUSEI KIBUN for about 40 min...

【コメント】

 みごと80゜で正解です。
このややこしい問題を楽しんでいただいてどうもありがとうございました。
さっそく問題を出題した生徒に知らせたいと思います。
わかりやすい説明、どうもありがとうございました。

<青木訳>信用しないでくださいね。(^_^;

∠Xは80度(正解だといいなぁ)

点Aから、ABに対する角度20度、ACに対する角度60度で直線L1をひく。
L1とCBとの交点をFとする。
L1とCDの延長との交点をGとする。
△ACFと△FGBが正三角形であることを示すのはやさしい。
(△ACFは明らか、△FGBには△ACGとACBの合同などを使う。)
さて、△ACDは二等辺三角形である。
したがってAC=CD。
AC=CF(△ACFは正三角形)だから△CDFは二等辺三角形。
このことを使うと、∠DFC=80度とわかる。
このことにより∠DFGは40度。
また∠DGFも簡単に40度とわかる。
これらのことから△DGFはDF=DGの二等辺三角形である。
ゆえに△DBFと△DBGは合同である。
したがって∠FDBと∠BDGは50度である。
∠CDAが50度で∠CDFが80度であるのは、すでに明らかである。
したがって∠EDFは30度。
最後にXは∠EDF+∠FDBに等しいので80度。

fig

25年ほどこのような問題を楽しんだことがなかったので、考え方をあわせるのにしばらく時間がかかりました。
ありがとう。
40分間ほど、中学生気分にもどって楽しむことができました。


◆青森県 takerun さんからの解答。

△ACDは二等辺三角形。(∵∠CDA=50度)
(AC=CD…(1))

今、AB上に点Fを∠CFA=80度となるようにとると、△ACFは二等辺三角形。
(AC=CF…(2))

fig

また、∠ACF=20度であるから∠FCE=40度。…(3)

(1)・(2)よりCD=CF、∠FCD=60度であるから△CDFは正三角形。
(∴CD=DF=FC…(4))

よって、∠ADF=10度。…(5)

(3)と∠FBC=40度より、△FCBは二等辺三角形。
(FC=FB…(6))

(4)・(6)よりFB=DF。∴△FDBも二等辺三角形。

∠DFB=40度であるから∠FBD=∠FDB=70度。…F

よって、(5)・(7)より
∠X=∠ADF+∠FDB=80度。

<感想>

英語の解答はきちんと読んでないのですが、たぶん別解答だと思います。
中学時代の古い知識を総動員したので、証明は間違ってるかも???

【コメント】

 これは別解答ですね。
生徒の見本になるほど、丁寧に書いていただいて大変助かります。
さっそく生徒に解答を見せたのですか、英語の解答には目を白黒させてびっくりし、この解答には大変喜んでいました。
実はその子は「解答なんてこないんじゃないか」と言っていたのです。
また問題作りに燃えると思います。
どうもありがとうございました。


◆愛知県の中学校2年生 冷凍ばなな さんからの解答。

二等辺三角形と三角形の合同を使いました。

ABを延長し、ACと等しくなるように点Fをとる。
CとFを結び、AC=AFの二等辺三角形△ACFをつくる。

△ACFにおいて、∠CFA=100°
∠ACF=∠AFC=40°

よって、△BCFは、底角が40°の二等辺三角形である。

次に、CFを一辺とする正三角形CFGを点Aと反対側にかく。
(CF=FG=CG)

AとGを結ぶと、△AFG≡△ACG。
(三角形の合同条件:3辺がそれぞれ等しい)

∠CAG=100/2=50°
∠AGC=60/2=30°
∠ACG=60+40=100°

ADを延長し、AGと等しくなるように点HをとりAHを結ぶ。

すると、△ACG≡△ACH。
(三角形の合同条件:2辺とその間の角が、それぞれ等しい)

∵AG=AH,∠CAG=∠CAH=50°,AC=AC(共通な辺)

△ACG≡△ACHなので、
∠AGC=∠AHC=30°
∠ACG=∠ACH=100°
∠DCH=100−(60+20)=20°
CG=CH

先に書いた正三角形の一辺CFは、△BCFの一辺でもある。
△BCFは二等辺三角形(上記)なので、CF=CB。

さらに、△CFGは正三角形なので、CF=CG。
そして上にも書いたとおり、CG=CH。

よって、CG=CF=CB=CHになり、CB=CHになる。

CB=CH,∠DCH=∠ECH(30°),DC=DCで、
△DCH≡△DCB。
(三角形の合同条件:2辺とその間の角が,それぞれ等しい)

よって、∠DBE=30°

∠DBE=30°ならば、∠DBA=70°(40+30)になる。

△ABDについて、∠DAB=30°,∠DBA=70°ならば、
残りの内角(=)は、
180−(30+70)=80°である。

よって ∠=80°となる。


 中学生からの挑戦状Part3へ

 数学の部屋へもどる