『もらい泣き』解答


◆福岡県の中学校3年生 新☆高校一年生 さんからの解答。

【問題1】

1、長男が泣いたのを受けて次男が泣き、それを受けて三男が泣く確率
2、長男が泣かずに次男が泣き、それを受けて三男が泣く確率
3、長男も次男も泣かず、三男だけが泣く確率
4、長男が泣いたが次男は泣かず、三男も泣く確率

以上を足したものがが三男が泣く確率。
計算して500分の215。
そのうち1と4に該当するのは215のうちの47。

よって求める確率は215分の47。

【問題2】

1、次男が泣き、それを受けて三男が泣く確率
2、次男が泣かずに三男が泣く確率

以上を足したものが三男が泣く確率。
計算して50分の21。

そのうち1に該当するのが21のうちの5。

よって求める確率は21分の5。


◆神奈川県 頑張るraraちゃん さんからの解答。

ドラマの回数を1000回だったとする。

全体の回数 ドラマ 1000
長男泣く
200回
泣かない
800回
次男泣く
140回
泣かない
60回
泣く
160回
泣かない
640回
三男泣く
70回
泣かない
70回
泣く
24回
泣かない
36回
泣く
80回
泣かない
80回
泣く
256回
泣かない
384回

【問題1】

約21.9パーセント
(100%でないので長男は泣かなかったかもしれない)

(70+24)÷(70+24+80+256)=0.21860465

【問題2】

20パーセント
160÷(160+640)=20


◆東京都 絶対音感の持ち主 さんからの解答。

予め、長男/二男/三男のそれぞれについて、(C:泣く/N:泣かない)の組み合わせ全8通りの確率を求めます。
それぞれの確率を P(長男の結果、二男の結果、三男の結果)として表すと、

 (1) P(C、C、C)=0.2 × 0.7 × 0.5 = 0.070
 (2) P(C、C、N)=0.2 × 0.7 × 0.5 = 0.070
 (3) P(C、N、C)=0.2 × 0.7 × 0.5 = 0.024
 (4) P(C、N、N)=0.2 × 0.7 × 0.5 = 0.036
 (5) P(N、C、C)=0.2 × 0.7 × 0.5 = 0.080
 (6) P(N、C、N)=0.2 × 0.7 × 0.5 = 0.080
 (7) P(N、N、C)=0.2 × 0.7 × 0.5 = 0.256
 (8) P(N、N、N)=0.2 × 0.7 × 0.5 = 0.384

となります。勿論上記8つの確率の和は1です。

【問題1の解答】

 長男が泣いた確率を三男が泣いてしまった確率で正規化する事で求められます。
求める確率は下記の通り。

(1)+(3)
(1)+(3)+(5)+(7)
0.094
0.430
47
215
≒ 0.2186

【問題2の解答】

問題に「長男が泣かなかったら10回に2回もらい泣きします」と書かれているので 0.2 。
問題1と同様に求めるのであれば、

(5)+(6)
(5)+(6)+(7)+(7)
0.160
0.800
= 0.2


◆山梨県 Footmark さんからの解答。

長男,次男,三男のそれぞれが泣くか泣かないかの組み合わせは、明らかに8(=23)ケースある。
与えられた条件に従えば、8ケースのそれぞれが起こる確率は下の表に示したとおりである。
(ただし、左から長男,次男,三男の順に、泣くときを(T_T)で、泣かないときを(^o^)で、表すものとする。)

長男,次男,三男計算式確率
(T_T) (T_T) (T_T)0.2×0.7×0.50.07
(T_T) (T_T) (^o^)0.2×0.7×(1−0.5)0.07
(T_T) (^o^) (T_T)0.2×(1−0.7)×0.40.024
(T_T) (^o^) (^o^)0.2×(1−0.7)×(1−0.4)0.036
(^o^) (T_T) (T_T)(1−0.2)×0.2×0.50.08
(^o^) (T_T) (^o^)(1−0.2)×0.2×(1−0.5)0.08
(^o^) (^o^) (T_T)(1−0.2)×(1−0.2)×0.40.256
(^o^) (^o^) (^o^)(1−0.2)×(1−0.2)×(1−0.4)0.384
すべてのケース

【問題1】

三男が泣くのは、明らかに表の1,3,5,7行目の4ケースがある。
この4ケースの内で、長男も泣くのは、明らかに1,3行目の2ケースである。

∴ 求める確率 = 0.07+0.024
0.07+0.024+0.08+0.256
47
215

【問題2】

三男が泣き長男が泣かないのは、明らかに表の5,7行目の2ケースがある。
この2ケースの内で、次男が泣くのは、明らかに5行目の1ケースである。

∴ 求める確率 = 0.08
0.08+0.256

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【コメント】

さあ、大変です。
みなさんの答えが微妙に食い違ってしまいました。


【出題者のコメント】

みなさん解答ありがとうございます。
結論からいうと、Footmarkさんに軍配を上げたいと思います。
説明も文句なしです。
絶対音感の持ち主さんは、問題2を勘違いされたようですね。
出題者の表現が悪かったかもしれません。

ベイジアンネットワーク理論をベースに問題を作ってみました。
ベイジアンネットワークというのは、故障診断システムなどに応用されている理論です。
簡単に説明すると、相関のある事象を木構造で表現し、その発生確率(事前確率)を

P(Y|X):Xが起こったという条件下でYが起こる確率と
P(Y|~X):Xが起こらなかったという条件下でYが起こる確率の2つで与えたものです。

次のような感じですね。

P(A)----P(B|A),P(B|~A)----P(C|B),P(C|~B)----
                       |
                       |--P(D|B),P(D|~B)----
で、1つ1つ事象が明らか(それが実際に起きたか起きないかなど)になっていくにつれ、 まだ、判明してない事象の発生確率が変化していくというものです。

航空機を例にとると

『右エンジンに異常発生です!』
『電気系統の異常の可能性は?』『62%です』
『機内に停電は起きてません!』『電気系統の可能性は36%に減ったな!』
『燃料タンクの圧は?』 『正常です!』
『電気系統の異常の可能性は3%上がりました!』
『センサー異常の可能性は71%で す!』・・・

こんな感じです。


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