『縦m列,横n列の席』解答


◆愛知県 Y.M.Ojisan さんからの解答。

【解答】

m、n および その平均が偶数であること。

∵ 【必要条件】

下図のように席を市松模様風に赤青空紫の4グループに分け、それぞれの人数の合計をA、B,C,Dとする。
また、赤青赤青・・・の行の数をm1、
空紫空紫・・・の行の数をm2、
赤空赤空・・・の列の数をn1、
青紫青紫の列の数をn2とする。

偶奇性のみが問題であるから、2を法とする有限体で必要条件を記述すると

(1)市松模様のグループの数は偶数:
 A+D≡0,C+B≡0

(2)行の数m & 列の数n:
 m≡m1+m2,n≡n1+n2

(3)各行の人数は奇数:
 A+B≡m1,C+D≡m2

(4)各列の人数は奇数:
 A+C≡n1,B+D≡n2

これらを整理すると

 m≡m1+m2≡A+B+C+D≡0
 n≡n1+n2≡A+C+B+D≡0

であり、m、nは偶数で n1=n2 m1=m2 である。

また、m1+n1≡2A+B+C≡B+C≡0
 m1+n1= n+m

であるから nとmの平均も偶数である。

【十分条件】

つぎの4部品を組み合わせれば、任意のm、nの配置を作ることが可能である。
丸印が学生である。

下図に基本形を示す。p、qは整数。
なお、m=4p n=2+4q の場合は
n+m
=1+2(p+q)≡1

であり出来なくてよい。


◆出題者のコメント

解答ありがとうございます。

m+n
が偶数である導入の仕方はとても勉強になりました。

私の考えていたバタ臭い解法に比べ、実に鮮やかな解法だと思います。


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