『直角三角形の最小角』解答


◆大分県の中学校1年生 betch さんからの解答。

(6,8,10) (10,24,26) などの場合があるので、この命題は偽である。


◆大阪府 犬太郎 さんからの解答。

正しくない
反例は三辺がそれぞれ6,8,10の直角三角形


◆愛知県 Y.M.Ojisan さんからの解答。

解答 正しくない

証明

整数比の直角三角形の系列に (2P,P*P-1,P*P+1) があります。
これはP≧4において2Pが最小となり偶数です。
ちなみに P=4 のとき 比は(8,15,17) であり、既約です。
既約条件がない場合は(6,8,10)も反例になります。

P.S.

最小辺が奇数の系列の例としては
(2*P+1,2*P*P+2*P,2*P*P+2*P+1) があります。
(3,4,5)(5,12,13)....


◆山梨県 Footmark さんからの解答。

3辺が整数の直角三角形は明らかに存在する。
(3,4,5), (5,12,13),…

3辺が整数の直角三角形が存在するなら、各辺を等しく偶数(>0)倍しても3辺が整数の直角三角形である。
このとき、3辺とも偶数ゆえ最小辺も偶数。

よって命題は偽。


◆静岡県 かたかた さんからの解答。

ピタゴラス数をもって示してみる。

直角三角形の一つの鋭角をθ(0<θ< π
)とする。

この時、

sinθ
=2sin θ
2
・cosθ
2
=2tan θ
2
・(cosθ
2
)2
=2tan θ
2
・1/{1+(tanθ
2
)2}

cosθ
=2(cosθ
2
)2-1
={1-(tan θ
2
)2}/{1+(tanθ
2
)2}

いま、0<θ< π
から0<θ
π
であるから、0<tan π
2
<1

すなわち、自然数mとn(m>n)を用いて

tan θ
2
=n
m
とおける。

よって、

sinθ=2・ n
m
/{1+( n
m
) 2}= 2mn
m2+n2

cosθ= m2-n2
m2+n2

とあらわせるから、直角三角形の斜辺をA、その他の辺をB,Cとすると

A=m2+n2
B=m2-n2
C=2mnとなる。

よって、全ての辺が整数であるとき上のように表す事ができる。

ところで、

イ)B>Cのとき

( m
n
) 2 -2( m
n
)-1>0
m
n
>1+ m
n
<1-

m>n>0だから m
n
>1

m
n
1+のとき
最小辺はC=2mnであり明らかに偶数。

ロ)B≦C(1< m
n
1+)の時
最小辺はB=m2-n2である。

これはm,nが互いに偶数であるか、互いに奇数であるかすればBが偶数である。

このことから、最小辺が偶数であってもその他の辺が整数となり得る。
よって「最小辺が偶数となる直角三角形において、その他の2辺は整数ではない」という命題は、偽りである。


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