『角度の問題 Part7』解答


◆東京都 哲(サトシ) さんからの解答。

余弦定理より、角BPC=tとおき、

5x2-4x2cos2t=3
x2+y2-2xycost=1
4x2+y2-4xycos3t=4

を満たすことのできるt(0°<t<90°)を求めると、15°、30°、75°。

このうち15°(Pは三角形ABCの外側)、30°(PはCに一致)は無縁解であり、75°が解。

したがって、求める角の大きさは135°。


◆出題者のコメント

上記方程式よく解けましたね!
もしよかったら解き方を示していただければ幸いです。


◆大阪府 ゆたか さんからの解答。

辺ABを2:1の比に内分,外分する点をそれぞれM,Nとする。

このとき、AC:CB=AP:PB=AM:MB=AN:NB=2:1だから、
4点C,P,M,Nは同一円周上にある。(アポロニウスの円)
特に、線分MNは、この円の直径であり、∠MCN=90°である。

また、CM,PMはそれぞれ∠ACB,∠APBの二等分線であるから、
 ∠APM=∠MPB=∠BPC、
 ∠ACM=∠MCB=30°より、∠CMB=60°。

よって、∠CNM=30°となり、円に内接する四角形CPMNについて、
 ∠CPM=180°−30°=150°がわかる。

したがって、∠APM=∠MPB=∠BPC=75°であり、
 ∠APC=360°−75°×3=135°である。


◆神奈川県 いわし さんからの解答。

線分ABを2:1に内分する点をD,
ABの延長上にDB=BEとなる点Eをとる。

Eを中心としてDを通る円をΓとすると、
AP=2BP ⇔ PはΓ上にある。(アポロニウスの円)

∠BPC=αとおくと、AP:PB=AD:DBより、
∠APD=∠BPD=α

∠CPDはΓの優弧CDに対する円周角であり、
∠CED=60°より ∠CPD=2α=150°

∴ ∠APC=360°-3α=135°... (答)


◆出題者のコメント

私が考えていた解答は

1. アポロニウスの円を使う方法
2. 余弦定理を用いたもの
3. 別解

でした。

もともと『正三角形の面積』にあるような正三角形の問題から作ったもので、上記3の手法をまっさきに思いつきました。

上記の手法とは
△QCA∽△PCBとなるようにQを取れば、
△QCPは60°、30°の直角三角形となり、
AQ=AP=2PBより△APQは二等辺三角形となることを利用するものです。

∠BPC+∠APB+∠APC=360°から、∠APCを求めるものでした。
(∠BPC=xとおいて、xの方程式になります)

この問題、∠APB=k∠BPC(
<k<3)ならPのような点が存在します。


◆静岡県 村松 芳子 さんからの解答。

∠BPC=αとおくと
∠BPA=2α,∠APB=360°−3α

PC=1とおくとAP=2

△APB,△BPC,△APCをそれぞれAB,BC,CAで折り返し、
△ADB、△BEC、△AFCを作図する。

すると、∠DAF=30°x2=60°

∠DBE=90°x2=180°
すなわちDBEは直線である。

∠ECF=60°x2=120°
AD=AP=AF=2だから△AFDは頂角60°の二等辺三角形である。
すなわち△AFDは正三角形となり、DF=2である。

DB=BP=BE=1、
DBEは直線DEであり、DE=2

したがって、△DEFは二等辺三角形である。
ゆえにDFE=∠DEF

また CF=CP=CEだから△ECFは頂角120°の二等辺三角形である。
ゆえに∠CFE=∠CEF=30°となる。

∠DFE=∠AFC−60°−30°=360°−3α−90°=270°−3α
∠DEF=∠BEC−30°=α−30°

ゆえに270°−3α=α−30°
計算して、α=75°が得られる。

ゆえに∠APC=360°−3×75°=135°となる。


◆出題者のコメント

これは気づきませんでした。
逆にもし三角形ABC内部にPをとって、AB,BC,CAに関してPと対称な点をQ,R,Sとした場合、三角形QRS が直角二等辺三角形の場合Pはどんな点になるんでしょう??


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