◆山梨県 Footmark さんからの解答。
物理屋なので、物理っぽい解答ですがあしからず。
2質点の重心は互いの距離を質量の逆比に内分する点にある。
(元々重心位置で1つになっていたと考えると、運動量保存の法則より明らか。)
【問題1】
3質点とも100gなので、任意の2質点はその中点にある200gの1質点と置き換えられる。
故に、100gと200gの2質点の重心を求める問題になる。
これも互いの距離を2:1に内分する点にある300gの1質点と置き換えられる。
結局、三角形ABCの任意の1頂点から対辺の中点までの距離を2:1に内分する点である。
まさしく、三角形ABCの数学的重心である。
【問題2】
線密度が均一なので、各辺の重心は各辺の中点にある筈である。
それ故、3つの辺 BC , CA , AB の各中点 A’ , B’ , C’ にある3質点の重心の問題となる。
また、3つの辺 BC , CA , AB のそれぞれの長さをa,b,cとすると、
その質量比はa:b:cである。
2つの三角形ABCとA’B’C’は相似なので、三角形 A’B’C’で考えると、質量が対辺の長さ の比になる3質点が3頂点にあることになる。
冒頭で述べたように、任意の2質点の重心は互いの距離を質量の逆比に内分する点にある。
ところで、2質点の質量比は対辺の長さの比なので、結局重心は三角形 A’B’C’の内心である。
何故なら、三角形の各角の2等分線は角を挟む2辺の比に対辺を内分する。
つまり求める重心は与えられた三角形ABCの各辺の中点を結んだ三角形の内心である。
【問題3】
面密度が均一なので、三角形ABCの面積を2等分する直線上に重心はある筈である。
3頂点のそれぞれからそのような直線を引くには、明らかに対辺の中点と線は結ばねばならない。
これは三角形ABCの数学的重心の定義そのものである。