『8個の点』解答


◆東京都 goya さんからの解答。

『7個の点』で証明します。

7個のどの3点をとっても
「AB:ACが0.8以上1以下とならない」
の条件を満たす7個の点を作図できるか考えます。

作図する上でもっとも離れた位置にある2点をXとYとおき、
この線分XYの長さを1とします。

他の5個の点(Z1〜Z5)はXからもYからも、それぞれ

0.8以下,
0.82以下,
0.83以下,
0.85以下

の5種類の長さの線で結ぶことになります。−−−*1

また、線分XZn は次により 0.2以上です。

 線分XZn<0.2 なら
 △XYZnにおいて
 線分YZn>線分XY−線分XZn すなわち
 線分YZn>1−0.2 となり、*1を満たさない

その次に短い 線分XZn は 0.2/0.8以上

その次に短い 線分XZn は 0.2/0.82以上

   :

となります。
線分YZn も同様です。−−−*2

次に、△XYZnにおいて
線分XZnまたは線分YZnの長さを決めれば、
線分XY=1なので、残る1辺の長さは
1−線分XZn(または1−線分YZn)以上です。

また、もっとも遠い位置にある線分XYが1なので、

AB:AC<0.8を満たすためには
残る1辺<0.8−−−*3

*1,*2,*3をまとめると次表のようになります。

 XZnまたはYZn残る1辺
L10.80〜0.490.20〜0.51
L20.64〜0.390.36〜0.61
L30.51〜0.310.49〜0.69
L40.41〜0.250.59〜0.75
L50.33〜0.200.67〜0.80

* 数字はまるめてあります。

この5種類の長さの線が XからもYからもそれぞれ1本づつ引かれます。
(長さには幅があるので同じL1でもXからとYからでは異なる長さであっても構いません)

線分XZ1をL5とすると△XYZ1において、
線分YZ1(残る1辺)となりうるのはL1しかありえない。
但し、表によりL5に対するYZn=0.67〜0.80

同様に線分XZ2をL4とすると、線分YZ2はL2となる。
(L1は線分YZ1で使用するため)

すると、線分XZ3と線分YZ3は共にL3を使用することになります。

しかし、1≦XZ3+YZ3 (△XYZ3
かつ、
XZ3/YZ3が 0.8以下、1/0.8以上となるL3,L3の組み合せは無い。

したがって、
「AB:ACが0.8以上1以下とならない」7個の点は置けない。

よって、7個の点から3点をうまく選びA,B,Cとしたとき、
AB:ACが0.8以上1以下にすることができる

【コメント】

上記の方法では説明できませんが点が5個でも
AB:ACが0.8以上1以下になる3点が存在すると思います。


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