『楕円上の三角形』解答


◆大阪府 CHECK さんからの解答。

題意の楕円は原点中心、半径1の円をx軸方向にa倍,y軸方向にb倍したものである。

∴原点中心、半径1の円内の図形の面積も同様に拡大される。

よって求める最大値は,原点中心、半径1の円の内接三角形の面積の最大値を
ab倍したものである。

点O中心半径1の円に内接する三角形の各頂点をA,B,Cとする。

まず点B,Cを固定すると,△ABCの面積が最大となるのは,点Aから直線BCに下ろした垂線の長さが最大となるときで,
それはAB=ACのときである。

∴△ABCは二等辺三角形である。

次に∠BOC=θ(0≦θ<360)とすると,正弦定理より

BC= 1

2
sin( θ
――
2
),

また点Aから線分BCに下ろした垂線の足をHとして

AH=1+cos( θ
――
2
)となる。

∴△ABC= 1
――
2
×BC×AH
1
――
2
sin( θ
――
2
){1+cos( θ
――
2
)}

これをf(θ)とすると導関数f'(θ)は

f'(θ)
1
――
2
{cos( θ
――
2
)+cos2( θ
――
2
)−sin2( θ
――
2
)}
1
――
2
{2cos2( θ
――
2
)+cos( θ
――
2
)−1}
1
――
2
{2cos2( θ
――
2
)−1}{cos( θ
――
2
)+1}

∴f'(θ)=0となるのはθ=120のとき。

このとき△ABCは正三角形であり,

その面積は
―――

よって,求める最大値は

ab
――――
である。


◆宮城県 アンパンマン さんからの解答。

任意点Pについて、三角形PQRの面積が最大になるような点Q,Rが存在する。
(最大の時はPと関係なく面積は同じ値です。)

面積が最大になるときは、楕円上の点P,Q,Rの接線

よってPを(-a,0), Qを(r,s), Rを(r,-s);
 a,r,s≧0 とすると

 

 

dS/ds=0
 ↓
b2(b2-s2)=(2s2-b2)2
 ↓
s= b/2
 ↓
r=a/2
最大になるときの面積=(a+ a

2
) b
――――
2
= 3ab
――――
4


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