『今週の問題−第107回の類題』解答


◆広島県 清川 育男 さんからの解答。

【問題1】

A*B=(A+B
2
)2-( A-B
2
)2

条件より、A+B,A-B はともに偶数。
したがって、
C=A+B
2
D=|A-B
2

【問題2】

Nが合成数なら、
N=k1*k2=k3*k4 となる
k1,k2,k3,k4が存在する。

A=k1+k2
B=|k3-k4|
C=|k1-k2|
D=k3+k4 としたとき

A2+B2=C2+D2 が成り立つ。

なぜなら、

(k1+k2)2+(k3-k4)2
=(k1-k2)2+(k3+k4)2

上式を展開して整理すると、

k1*k2=k3*k4

合成数は無限に存在するから、A,B,C,Dの組も無限に存在する。

たとえば、

4=1*4=2*2 → 52+02=32+42
6=1*6=2*3 → 72+12=52+52
8=1*8=2*4 → 92+22=72+62
9=1*9=3*3 → 102+02=82+62
10=1*10=2*5 → 112+32=92+72


◆兵庫県の高校生 オイラーの弟子のいとこ さんからの解答。

[問題1をとく前に]

二つの異なる正の奇数の積ab→abは必ず正の奇数になる
二つの異なる正の偶数の積ab→abは必ず正の4の倍数になる
これだけおさえておきます

【問題1】

<a、bがともに正の奇数の場合>

c=n+1、d=n(ただしnは自然数)とおくと

2-d2
=(n+1)2-n2
=n2+2n+1-n2
=2n+1

よって連続した二つの自然数の平方数の差によって1以外の奇数を表すことができる

ただしa≠bよりab=1はありえないので1があらわせなくても題意は成り立つ

<a、bがともに正の偶数の場合>

c=n+2、d=n(ただしnは自然数)とおくと

2-d2
=(n+2)2-n2
=n2+4n+4-n2
=4n+4
=4(n+1)

よって差が2である二つの自然数の平方数の差によって4以外の4の倍数を表すことができる

ただしa≠bよりab=4(a=b=2のとき)はありえないので4があらわせなくても題意は成り立つ


◆静岡県 ヨッシー さんからの解答。

【問題1】

a>bとします。
ab=c2−d2=(c+d)(c−d)より、

 a=c+d
 b=c−d

とおくと、和差算より

c=a+b
d=a−b

となります。

特にaとbがともに偶数、またはともに奇数の時、c、dは、整数になります。

【問題2】

ある数が、異なる2つの偶数の積、または異なる2つの奇数の積で表され、しかも、その表し方が2種類以上あるとします。

※最も簡単な例は、奇数a、bに対して、その積abは
 a×b、1×ab
の2通りに表されます。
他にも、2×12=4×6 など、偶数でも作れます。

そのような組み合わせを

 m×n=p×q m>n、p>q

とすると、4つの整数を

a=m+n
d=m−n

c=p+q
b=p−q

と決めると、

 m=a+d
 n=a−d
 p=c+b
 q=c−b

となり、

 (a+d)(a−d)=(c+b)(c−b)

が成り立ちます。変形して、

 a2−d2=c2−b2
 a2+b2=c2+d2

を得ます。


◆出題者の数楽家Crane さんからのコメント。

皆さん、お見事です。

問題2の清川さんの解答にはもう1つ条件が要りますね。
a,b,c,d は「自然数」と指定してありますので、0が発生しないような、しかも2通りに因数分解可能な合成数を選ぶ必要があります。
例えば、「3種類以上の素因数を持つ」とか「2種類でも少なくとも一方が2次以上」など。
もちろん1は素因数としてカウントしません。

網羅する事を要求していませんから、上のどちらかのみでもOKですね。


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