『南極探検Part2』

『南極探検Part2』解答


◆神奈川県 今村 義彦さんからの解答。

@問題[1] 燃料6リットルで最大何Kmまで往復できるか。

答案:

燃料6リットルということは、燃料の補給が2回まで可能である。
そのうち、1回目は途中の補給基地に燃料を置いて来るための作業に使い、2回目は最終的にd(km)の地点まで行って帰って来ることに使う。

1回目においてスタート地点から燃料を置いてくる地点までの距離をd(2)(km)とし、2回目において途中の補給基地から最終ゴール地点までの距離をd(1)(km)とする。

すると

 d = d(2) + d(1) ................(1)

が成り立つ。
また、1回目と2回目の全走行距離は次式で表される。

 N = 2 * d(2) + 2 * {d(2) + d(1)}
  = 4 * d(2) + 2 * d(1) ..........(2)
但し、Nは燃料の量(リットル)である。
この問題ではN=6であるので、

 6 = 4d(2) + 2d(1)

 3 = 2d(2) + d(1) .................(3)

さて、ここで各々の補給基地間では最大1.5kmまでしか走行できないので、次式の条件を当てはめる。

 0 < d(m) ≦ 1.5; m = 1,2 .........(4)

すると、d(1) = 1.5, d(2) = 0.75のときに(1)が最大値をもつ。

よって、
d = 0.75 + 1.5= 2.25

答え: 2.25km

@問題[2] 燃料が 0 < N ≦ 3(liter)で何kmを往復できるか。

答案:

燃料の補給が1回のみであるから、単純に、

 d = N/2

答え:N/2(km)

@問題[3] 燃料が 3 < N ≦ 6(liter)で何kmを往復できるか。

答案:

燃料の補給が2回であることから、問題[1]の式(1)(2)(4)が成立する。
式(2)を少し変形して、

 N = 3 + a ........................(5)

とおく。但し、0 < a ≦ 3である。
すると、式(2)は

 3 + a = 4d(2) + 2d(1) ............(6)

となる。
条件(4)の範囲で式(1)が最大値をとる場合は、d = 1.5(km)のときである。
よって、

 d = d(2) + d(1)
  = (N - 2d(1))/4 + d(1)
  = N/4 + d(1)/2
  = N/4 + 3/4
答え:N/4 + 3/4 (km)

@問題[4] 燃料が 6 < N ≦ 9(liter)で何kmを往復できるか。

答案:

燃料の補給が3回であることから、次の様に考える。
つまり、2回(6liter)までの補給を行なう場合に関しての距離(d(2) + d(1))の最大値を保ちつつ、残りの 燃料は(N - 6)(liter)で新たな距離d(3)を走行し新たな燃料補給基地を確保する。

この距離d(3)を走行する回数は都合6回であるから、

 N - 6 = 6 * d(3)

が成り立つ。つまり、

 d(3) = (N - 6)/6 ...............(8)

よって、

 d = d(3) + d(2) + d(1)
  = (N - 6)/6 + 3/4 + 3/2
  = N/6 + 5/4
答え:N/6 + 5/4 (km)

@問題[5] 燃料が 9 < N ≦ 12(liter)で何kmを往復できるか。

答案:

前問題と同様に考えて、

 d = d(4) + d(3) + d(2) + d(1)
  = (N - 9)/8 + 3/6 + 3/4 + 3/2
  = (N + 13)/8
答え:(N + 13)/8 (km)

@問題[6] 燃料が 3(m - 1) < N ≦3m {mは自然数}のとき、何kmを往復できるか。

答案:

与えられた燃料N(m)のときの最大の往復距離をA(m)とする。すると、

A(m) = {N(m) - 3(m - 1)}/2m + A(m-1)

という漸化式を得る。{ここで、m≧ 2}

mについて、2からmまでを足し合わせると、
A(1) = 3/2であるから、

A(m)= {N - 3(m - 1)}/2m + 3/2 * {1/(m-1) + 1/(m-2) + ..+ 1/2} + 3/2
  = N/2m + 3/2 * {1/m + 1/(m-1) + 1/(m-2) + ..+ 1/2}
答え:N/2m + 3/2 * {1/m + 1/(m-1) + 1/(m-2) + ..+ 1/2} キロメートル


【コメント】

 最後の結果はなんとも美しいですね。
具体的な数値で確認してもらえばよいと思います。


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