『各位の数の積』解答


◆大阪府の高校生 CHECK さんからの解答。

(問題1解答)

2桁の数aから1回の計算で出てくる数bが2桁になるとき、bは10〜81までの合成数。
bが2桁になるためにはaは10の位が

 1のとき・・・不可
 2のとき・・・1の位は5以上
 3のとき・・・1の位は4以上
 4のとき・・・1の位は3以上
 5のとき・・・1の位は2以上
 6のとき・・・1の位は2以上
  ・・・・・・・・・
 9のとき・・・1の位は2以上

となる。

できるだけ計算回数を多くするためには計算で出てくる数が上の条件を満たしていればよい。
2桁の数bの中で合成数かつ上の条件を満たし、1桁の数どうしの積で表すことが可能な数は

25,27,28,35,36,45,48,
49,54,56,63,64,72

これらをもう一度計算して出てきた数の中で合成数かつ上の条件を満たし、1桁の数どうしの積で表すことが可能な数は36のみである。
よって、計算課程を全て書くと

 7×7=49
 4×9=36
 3×6=18
 1×8=8

2桁の正の整数のうち、一桁になるまでの計算回数が最大になる数aは77。
最大の計算回数は4回でf(a)=8である。

ちょっとしらみつぶしみたいなやり方でずるいかもしれない・・・。
でも問題2以降は一般的に考えないと無理だと思うし・・・。


【コメント】

見事正解です。
この程度の試行錯誤で答えがでたのはすばらしい分析だと思います。


◆広島県 清川 育男 さんからの解答。

【問題1】

 77。4回。f(77)=8

【問題2】

 679。5回。f(679)=6

【問題3】

 3は素数である。
2桁の数で3になるのは、13か31である。
13、31は素数である。
したがって3桁以上の数で各位の積が13,31となることは出来ない。
よって、存在しない。


【コメント】

 問題1、2は正解です。
問題3については、考え方は正しいのですが、直前は2桁とは限らないので、もう少し緻密な分析が必要になると思います。


◆東京都 Asami さんからの解答。

【問題1】

しらみつぶしで“77”を見つけました!

【問題2】

3桁の数abcにおいて
99−bc≧10b+c−bc≧(10-c)b+c
   ………右辺の値を★とする

b≧2なら ★≧29
b≧3なら ★≧39
b≧4なら ★≧49
b≧5なら ★≧59

abcが900以下のとき、
たとえばb≧5とすると……☆

(abcから一回操作後)≦a*99-a*★≦a*40

一回で0にならないとしてよかったり、1があらわれないとしてよかったりするので
 ≦a*39
 ≦299としてよい

二回操作後せいぜい100の位は1となるが、実は“1……”とならないとしてよいので、2桁台に突入するとしてよい!

2桁で77以外はせいぜい3回以下で終了する。

3桁で一回の操作後77となることはない(77は11を素因数に含むから)ので、☆の下では高々5回で終わることがわかる。

こんな感じで、回数がなるべく多くなるような候補をみつける方法も考えられると思うけど、これでは限界があるなぁ………。
とても難しいですね(^^;)

【問題3】

各位の積を考えると、桁数は同じかまたは少なくなる。
もし、同じ桁数であっても最大位の数は少なくとも“1”減っている。
桁が2以上ある限り、桁同士の積を考えることが出来るので、

a>aの各位の積>(aの各位の積)の積>……という減少列が続く。

減少列なのだから、いつかは“9”以下になるはずだが、この列は正の値をとり続けるので、最終的に“0”以上“9”以下のどれかの値に落ち着く。
(とりあえず、これも示しておきました。)

さて、aを2回以上の計算でF(a)=3となる数としよう。
もしaの各位の数のどこかに偶数が1つでもあれば、それらの積も偶数だからそれはあり得ないことが分かる。
同様に“5”も入っていない。……★

つまり各位は“1,3,7,9”のどれかである。
ところで、2回以上の計算で……と言ってるので、aの各位の数の積は2桁以上であるから、aの各位の積を素因数分解すると、次のどれかである。

(ア):“3”“7”を共に1回以上つかう
(イ):“3”を3回以上つかう
(ウ):“7”を2回以上つかう

さらに、

(ア'):“3”をp回と“7”をq回(p+q≧3)つかう
(イ'):“7”を2回つかうor“7,3”1回ずつつかう

と同値である。

(ア')または(イ')なる数は
『10の位が偶数で、1の位が1or3or7or9』という数に限られる……☆

(イ')のときは49or21だから明らかに成り立つので、
以下では(ア')について☆をp+qに関する帰納法で示す。

p+q=3のとき、27,63,147,343だから確かに成り立つ

p+q=k(≧3)で成り立つと仮定する。

今“3”を1つかけると、10の位は(偶数×3+0or2だから)依然として偶数を保っており、1の位も1or3or7or9である性質を保っている。
“7”を1つかけるときも同様で、10の位は(偶数×7+2or4or6だから)依然として偶数を保っており、1の位も1or3or7or9である性質を保っている。

したがってp+q=k+1のときにも☆が成り立ち、帰納法が完結。
これよりaは10の位が偶数となっている数であることがわかる。

しかしaは★なのにもかかわらず10の位が偶数になっていてこれは矛盾。

∴存在しない (同様に、2回以上でF(a)=7にも1にも9にもならないことも示される)


【コメント】

問題3は完璧な証明ですね。
しかも一桁の数になることまで証明していただいて、思わず涙が出ました。
うるうる。。。。

しかし実際に計算回数が最大になる数を特定するのは難しいですね。
私はコンピュータでいんちき。


◆東京都 Asami さんからの解答。

指摘が来る前に、自分で訂正しておきます。
【問題2】で最初の部分の不等式評価が間違っていました。(;_;)
あくまで、証明ではなく、こういった方法(方向性)でやるのかな?ということが書きたかっただけなので許して下さいね。

実際、読んでみればわかるけど、仮に不等式が合っていたとしても、高々5回で終わることの完全な証明にはなっていませんので。


◆東京都 Asami さんからの解答。

【問題2】で、高々6回を示すだけなら、わりとシラミツブさずに出来ます。
(ある意味こじつけに近いですが……)

【補題】398以下の数は高々4回で1桁になる

【補題証明】

3×9×8=216,2×9×9=162なので、398以下の数は1回の操作でどこかの位に“1”or“0”が現れる。
つまり実質2桁(以下)で考えているのと同じことである。

しかし177にはならないので、
(∵177=3×59で、59は1桁の素数で割れないから)
2桁での結果を使って、あと高々3回の操作で1桁になる。
(補題証明終了)

さて、999以下の数は1回の操作で729以下となるが、次に積を考えるとき729は279で考えても実質同じことなので【補題】に帰着される。
700〜728も同様である。

従って999以下 → 一回目操作後 → 699以下としてよい。

699=3×233なので、(233は1桁の素数で割れないから)この場合不適で698以下としてよい。
698以下の数で積が大きくなる候補は698,599のいずれかだから、
698以下 → 二回目操作後 → 405以下としてよいが、
更に399以下としてよく、399=3×133なので、398以下としてよい。

【補題】と併せて、高々6回で1桁になることがわかる
(証明終了)

もちろん、このやり方では桁数が大きくなるに連れて、評価の誤差が大きくなります。


◆広島県 清川 育男 さんからの解答。

おまけの問題

プログラムを組んで求めました。
4桁の場合 6788。
6回。f(6788)=0。
6,7が1個,8が2個の4桁の数。


【コメント】

見事正解です。
実は4桁以降は計算回数が最大になる数aで、全てF(a)=0となります。
たぶん。。。
これって証明できるのかなぁ。


◆広島県 清川 育男 さんからの解答。

おまけの問題

5桁の場合

68889。7回。f(68889)=0。

確かにf(x)=0になりますね。
6桁までは実験できそうですが。それ以上は時間と精度の問題がありそうです。
私の時代がかったコンピュータでは。。。


◆広島県 清川 育男 さんからの解答。

おまけの問題

2桁    77......4回     
3桁   679......5回
4桁  6788......6回
5桁 68889......7回
6桁  ?   ......8回
6桁は8回の数を期待していましたが、ありません。
例によって、On-Line Encyclopedia of Integer Sequences で検索してみました。
今回の問題と同値ではないですが、
Smallest number of persistence n over product-of-nonzero-digits function

上記の表題で数列がありました。
何度か改訂があったことが予想されます。
最新のものは以下の通りです。

10
25
39
77
679
6788
68889
2677889
26888999
103778888999
112677777778899
1277777777788888888888899999

13番目まで記載がありました。
一般式がないところをみると、未解決の問題のようです。
今回の関数fは。とほほ...。

9回は桁あふれで確かめられません。


1回 4478976
2回  338688
3回   27648
4回    2688 
5回     768
6回     336
7回      54
8回      20
9回       0  
以上です。


【コメント】

ぜっかくですから、9番目も実験できるようにしました。
確かに成り立ちます。
6桁は168889,
267799,
377779,
377889の7回が最大のようです。


 『各位の数の積』へ

 数学の部屋へもどる