『割り切れる?』

『割り切れる?』解答


◆広島県 清川 育男さんからの解答。

nは自然数で、n>1とする。

(1)n3−n=(n−1)n(n+1)

 n−1を3で割るとき、その商をkとする。

  イ)n−1=3k  のとき      証明終わり。

  ロ)n−1=3k+1のとき
     n+1=(3k+1)+2
        =3(k+1)      証明終わり。

  ハ)n−1=3k+2のとき
     n=(3k+2)+1
      =3(k+1)        証明終わり。

(2)n5−n=(n−1)n(n+1)(n2+1)

 n−1を5で割るとき、その商をkとする。

  イ)n−1=5k  のとき      証明終わり。

  ロ)n−1=5k+1のとき n=5k+2。
     n2+1
    =(5k+2)2+1
    =25k2+20k+4+1
    =5(5k2+4k+1)     証明終わり。

  ハ)n−1=5k+2のとき n=5k+3。
     n2+1
    =(5k+3)2+1
    =25k2+30k+9+1
    =5(5k2+6k+2)    証明終わり。

  ニ)n−1=5k+3のとき
    n+1=(5k+3)+2
       =5(k+1)      証明おわり。

  ホ)n−1=5k+4のとき
    n=(5k+4)+1
     =5(k+1)        証明終わり。

(3)n7−n=(n−1)n(n2+n+1)(n3+1)

    n−1を7で割るとき、その商をkとする。

  イ)n−1=7k   のとき    証明終わり。

  ロ)n−1=7k+1 のとき n=7k+2
    n2+n+1
   =(7k+2)2+(7k+2)+1
   =7(7k2+5k+1)
                    証明終わり。 

  ハ)n−1=7k+2 のとき n=7k+3
    n3+1
   =(7k+3)3+1
   =7(49k3+84k2+48k+4)
                    証明終わり。

  ニ)n−1=7k+3 のとき n=7k+4
    n2+n+1
   =(7k+4)2+(7k+4)+1
   =7(7k2+9k+3)
                    証明終わり。

  ホ)n−1=7k+4 のとき n=7k+5
    n3+1
   =(7k+5)3+1
   =7(49k3+105k2+75k+18)
                    証明終わり。

  ヘ)n−1=7k+5 のとき n=7k+6
    n3+1
   =(7k+6)3+1
   =7(49k3+126k2+108k+31)
                    証明終わり。

  ト)n−1=7k+6 のとき
    n=(7k+6)+1
     =7(k+1)
                    証明終わり。

(4)n9−nの場合を考える。

    n9−n
   =(n−1)n(n+1)(n2+1)(n4+1)

  n−1を9で割るとき、その商をkとする。

  n−1=9k。
  n−1=9k+7のとき、n+1=9(k+1)。
  n−1=9k+8のとき、n=9(k+1)。
  この3つの場合は9で割りきれる。

  n−1=9k+1。n=9k+2
   29−2は9で割り切れない。

  n−1=9k+2。n=9k+3
   39−3は9で割り切れない。

  n−1=9k+3。n=9k+4
   49−4は9で割り切れない。

  n−1=9k+4 n=9k+5
   59−5は9で割り切れない。

  n−1=9k+5 n=9k+6
   69−6は9で割り切れない。

  (n−1)MOD 9=0,7,8 のときは9で割り切れるが、
  (n−1)MOD 9=1,2,3,4,5,6,のときは9で割り切れない。

  したがつて、n9−nは常に9で割り切れると言えない。

  反証
  よって、nk−nは常にkで割り切れるとは言えない。


【コメント】

【問題4】が成立しないのは残念ですね。

問題を作った合屋さんは
9−2 = 510
510 ÷ 9 = 56 ・・・ 6

の反例を挙げておいでました。


◆東京都 鳳 奥人 さんからの解答。

【問題1】

3−n=n(n2−1)=n(n+1)(n−1)

これはn−1,n,n+1という3つの連続した自然数をかけあわせたもの。
当然、どれか1つが3の倍数になる。

よってこの数は3で割り切れる。

【問題2】

n5-n
= n(n4 - 1)
= n(n2-1)(n2+1)
= n(n+1)(n-1)(n2+1)

以下、kは0以上の整数とする。

n=5kのとき  nが5でわりきれる。
n=5k+1のとき n-1が5でわりきれる。
n=5k+4のとき n+1が5でわりきれる。
n=5k+2のとき n2+1=25k2+20k+5 となりこれが5でわりきれる。
n=5k+3のとき n2+1=25k2+30k+10となりこれが5でわりきれる。

よってすべてのnについて、n5-n は5でわりきれる。

【問題3】

n7-n
= n(n6-1)
= n(n3-1)(n3+1)
=n(n-1)(n2+n+1)(n3+1)

以下、kは0以上の整数である。

n=7kのとき  nが7で割りきれる。
n=7k+1のとき n-1が7で割りきれる。
n=7k+2のとき n2+n+1が7で割りきれる。
n=7k+3のとき n3+1が7で割りきれる。
n=7k+4のとき n2+n+1が7で割りきれる。
n=7k+5のとき n3+1が7で割りきれる。
n=7k+6のとき n3+1が7で割りきれる。
(考え方は問2と同じなので計算過程は省略)

よってすべてのnについて、n7-nは7で割りきれる。

【問題4】

いえない。

なぜかはわかりませんが、kが9以上の3の倍数の時にわりきれない場合が発生しているようです。
(Excelの助けを借りました)

たとえばn=2の場合、k=9、15、21・・・のときには割りきれないみたいです。


◆東京都 bolt さんからの解答。

【問題1、2、3】

Fermatの定理より、pが素数なら、nのp乗をpで割った余りとnをpで割った余りは一致する。
3、5、7は素数であるので、それぞれ題意は示された。
(証明終わり)

【問題4】

kが合成数である場合が反例である。
このとき、少なくともnが、kの1とk自身でない約数であるなら、題意を満たさない。(答)

(証明) nとkの1でない公約数をdとする。
このとき、nk-1とkもdを公約数に持つことを示す。

仮定よりnはdの倍数なので、その累乗もdの倍数であることは明らかである。
よって、これは成り立つ。

適当な整数a、bをとりnk-1=ad、k=bdとする。
このとき、剰余の定理よりad = q*bd+rとなるが、rもdの倍数でならなければならないので、
nk-1をkで割った余りが1と等しくなることはありえない。

以上より、主張が示された。(証明終わり)


◆東京都 かえる さんからの解答。

【問題2】

5−n
=n(n−1)(n+1)(n2+1)
=n(n−1)(n+1){(n−2)(n+2)+5}
=(n−2)(n−1)n(n+1)(n+2)+5(n−1)n(n+1)
より明らか

【問題3】

7−n
=n(n−1)(n+1)(n2−n+1)(n2+n+1)
=n(n−1)(n+1){(n+2)(n−3)+7}{(n−2)(n+3)+7}
=(n−3)(n−2)(n−1)n(n+1)(n+2)(n+3)+7n(n−1)(n+1)(n−2)(n+3)+7n(n−1)(n+1)(n+2)(n−3)
より明らか


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