『2乗すると・・Part2』

『2乗すると・・Part2』解答


◆広島県 清川 育男さんからの解答。

【問題1】

計算結果をヒントにして規則性を探しました。

        52=25.....................25
       252=625...................625
      6252=390625..............90625
    906252=8212890625.........890625
   8906252=793212890625......2890625
  28906252=8355712890625....12890625
 128906252=166168212890625.212890625
2128906252=桁あふれ。

        62=36...............10−3=7
       762=5776。............10−7=3
      3762=141376...........10−1=9
     93762=87909376.........10−0=10
   1093762=11963109376......10−3=7
  71093762=50543227109376...10−2=8
 871093762=7588043387109376.10−3=7
7871093762=桁あふれ。
 以上のような規則性が見つかりました。


【コメント】

 なるほど、2つに分けて考えると見通しがつきやすいですね。
この結果を見ると、このような数は無限にあることになりますね。
なぜ、こんな規則が出てくるのでしょうか。
また、本当に無数にあるのでしょうか。
疑問がつきません。


◆広島県 清川 育男さんからの解答。

 計算結果をヒントにしての解答その2

1の位の数が5のときをFとする。
1の位の数が6のときをSとする。

=90625。S=9376。

 F+S
=90625+9376
=100001
=104+1+1。

 F+S
=890625+109376
=100001
=105+1+1。

...........................

+S=10n+1+1の関係がみられます。...イ)

=10n+1+1−F。n≧4の整数...ロ)

そこで

 F
=χ×χ
=(a×10+b)×10n+χ
=a×10n+1+b×10n+χ...1)
10nはχより大きい最小のnとする。
a>0,10>b>0とする。

 (b×10n+χ)2
=b2×102n+2χb×10n+χ2...2)

2)に1)を代入する。

=b2×102n+a×10n+1+2χb×10n+b×10n+χ...3)

2χb≧10
b×10n+χは題意をみたす。
但しあくまでもb≠0のとき。

1)の式が成り立てば、F、Sはペアで無限に存在することになります。
特にイ)の関係が不思議に思えてなりません。
厳密な証明をお願いします。
以上です。

 仮に無限に存在しないとしても、数の神秘ですね。
何の契機でこの問題を思いつかれたのですか。
偶然とはとても思えません。


【コメント】

 この問題は、大昔のパズルの本にあった問題をヒントにして、大幅に変更を加えたものです。
コンピュータでしらみつぶしに探したら、面白い結果になったので、出題してみました。
確かに(イ)の関係は不思議ですね。
大学生、高校生の方など、どなたか証明していただけませんか。


◆京都府の大学院生 わかさひ君からの解答。

この問題はこう言い替えることが出来ます。

Q : A <10n なる A に対して
   A2=K×10n+AとなるようなAを求めよ。

これは、A(A−1)=k×2n×5n

となります。ここで、連続する2整数は

・両方偶数になることはない
・両方5の倍数になることはない

ですから、Aの候補としては、
原条件 A < 10n からA=10nは外れるので、
A=p×2n,r×5nのいずれかです。

i)A=p×2n(=α) のとき
A−1= q×5n です。Aを消去すると
p×2n −q× 5n=1という整数不定方程式になります。 ...(1)

原条件より、p < 5n , q < 2n です。...(*)

ii)A=r×5n (=β)のとき
A−1= s×2n です。Aを消去すると
r × 5n - s × 2n = 1 という整数不定方程式になります。...(2)

原条件より、r < 2n , s < 5n です。

# もちろん、p,q,r,sは正の整数です

さて、i)から導かれる解をA=α、ii)の解をA=βとします。
(1),(2)の式を引きます。
n(p+s)=5n(q+r)

2,5は互いに素なのですから、
p+s=5n ×t
q+r=2n ×t
となります。
また、p,q,r,sの範囲から、t=1です。 ...(**)

ここから、α=p×2n 等によりp,q,r,sを消去すれば、
α+β−1= 10nです。

これで清川さんの疑問(イ)は解明されました。

さて、もう一つの問題、無限に解があるかどうかです。
これは、(1)が(*)の範囲内で解を持つことさえ示せば十分です。
# (**)より、あるnに対してα、βはたかだか1個です。
p×2n−q×5n=1

# GCM(2n,5n)=1より、整数論の定理から、必ずこの方程式は解を持ちます。証明略

の整数解の一つを P,Qとすると、
P’=P+a×5n ,
Q' =Q+a×2n (aは整数)も解です。

したがって、少なくとも Pの解に、
0<P<5n が存在することが分かります。
このときQの解も、この不等式と(1)式から、
0<Q<2n であることが導けます。

これは条件(*)と一致してます。

したがって、解はあるnに対してα、βが必ず1つずつ決定するので、無限にあることが証明されました。

# 解の構成方法(問題1)はまた別の問題になるのでここでは控えておきます。
# 帰納法で導けるはずですが。


【コメント】

 さっそく証明していただいてありがとうございます。
解の構成方法については、ヒントをもとにどなたか解いてくださいね。


◆東京都 鳳 奥人 さんからの解答。

62=6*5+6=36
252=25*24+25=625

元の数をnとすると、nがk桁の数であるなら、
n(n−1)が10kの倍数であればよい。
(※このnを求める問題は小学生からの挑戦状シリーズのどこかにあったような気が・・・)

元の数が

1桁の場合 n=5、6
2桁の場合 n=25、76
3桁の場合 n=376、625

・・・など

おや。よく見ると

  5   6
 25  76
625 376
これは面白いですね。
もし、この2系統しかないのであれば、

たとえば左の「5」系統では nが1桁のときはn=5

nが2桁のとき、
n=10a+5(aは0〜9の整数)と書けるので

n(n-1)=(10a+5)(10a+4)=100a2+90a+20
これが100の倍数になるにはa=2
つまりn=25

nが3桁のとき、
n=100a+25と書けるから

n(n-1)=(100a+25)(100a+24)=10000a2+4900a+600
これが1000の倍数になるにはa=6
つまりn=625

nが4桁のとき、
n=1000a+625と書けるから

n(n-1)=(1000a+625)(1000a+624)=1000000a2+1249000a+390000
これが10000の倍数になるにはa=0
つまりn=0625(←本当は3桁ですが)

nが5桁のとき、
n=10000a+0625と書けるから

n(n-1)=(10000a+0625)(10000a+0624)=100000000a2+12490000a+390000
これが100000の倍数になるにはa=9
つまりn=90625

右の「6」系統も同様に求められます。

nが1桁:n=6

nが2桁:

n(n-1)=(10a+6)(10a+5)=100a2+110a+30→a=7, n=76
nが3桁:
n(n-1)=(100a+76)(100a+75)=10000a2+15100a+5700→a=3, n=376
 :
 :

というわけで、無限にありそうですね。
「この2系統以外には存在しない」ことの証明は、できませんが・・・


 『2乗すると・・Part2』へ

 数学の部屋へもどる