『かけ算の不思議』

『かけ算の不思議』解答


◆栃木県 銭場 克己さんからの解答。

問題1

1234の場合をやると、

1234x9+5 (左辺)
=(1111+111+11+1)x9+5
=(9999+999+99+9)+(1+1+1+1)+1
=(9999+1)+(999+1)+(99+1)+(9+1)+1
=10000+1000+100+10+1
=11111(右辺)

他も同様


問題2

9876の場合をやると、

9876x9+4+1234x9+5
=(9876+1234)x9+9
=11110x9+9
=99999

ゆえに、問題1の1234の場合を使って、

9876x9+4(左辺)
=99999-1234x9+5
=99999-11111
=88888(右辺)

他も同様


問題3

n番目の式は、問題1の最後の式
12345678x9+9=111111111を使って、

12345679xnx9(左辺)
=(12345678+1)xnx9
=(12345678x9+9)xn
=111111111xn(右辺)


問題4

12345の場合をやると

問題1の5番目12345x9+6=111111を使って

12345x8+5(左辺)
=12345x9+6-12345-1
=1111111-12345-1
=(100000+10000+1000+100+10+1)-(10000+2000+300+40+5+1)-1
=(100000-10000)+(10000-2000)+(1000-300)+(100-40)+(10-5)
=90000+8000+700+60+5
=98765(右辺)

他も同様


感想

ビリヤードのへんてこな回答の掲載とメールありがとうございました。
気を良くして「未回答」をまた見つけたので考えてみました。


【コメント】

 エレガントな証明ありがとうございました。
確かにキーボードからの入力で表現するというのは大変難しいですね。
使える図も制限されるし、この辺がインターネットの課題ですね。
こまったら高岡中学校にFAXで解答を送っていただいても良いですよ。
この問題は他にもいろいろな解答がありそうですね。
思いついた方、また解答をお願いいたします。


◆京都府の中学校3年生 猿の惑星 さんからの解答。

問題3

Aを増加する数
Bを定数
Cを減少する数

  A B C
1.9×9+7=88

2.98×9+6=888

3.987×9+5=8888

4.9876×9+4=88888   ・・・
となっていく。

まず、2.と1.のAとCの差を出す。
AとCの差を計算すると、
2.と1.のAの差は、89になり、
2.と1.の差は−1になる。

それらを、式にすると
89×9−1は800となり、
2.−1.=888−88=800と等しいことが分かる。

これをもとに、
2.と3.の差は8000・・・となっていくので
Aが1桁増えるごとに、
800、8000・・・とたしていけばよい。


◆東京都 鳳 奥人 さんからの解答。

【問題1】

a<n>を1からnまでの数を昇順で並べてできるn桁の数とします。
(つまり、a<1>=1, a<2>=12, a<3>=123, ...)
ただしn=0のときa<n>=0とします。

すると、各式の左辺はa<n>×9+(n+1)の形で書けます。
さらにこれをA[n]とおきます。

a<n+1>=a<n>×10+(n+1) であることは明白です。

というわけで、

 A[n+1]
=a<n+1>×9+(n+2)
=(a<n>×10+(n+1))×9+(n+2)
=a<n>×9×10+(n+1)×9+(n+1)+1
=a<n>×9×10+(n+1)×10+1
=(a<n>×9+(n+1))×10+1
=A[n]×10+1

つまり、A[n+1]はA[n]の末尾に1をくっつけた数、です。

A[0]=0×9+1=1ですから
当然A[1]=11、A[2]=111・・・となっていきます。

【問題2】

これも問題1と同じように考えてみます。

9から9−(n-1)までの数を降順で並べてできる数をb<n>とします。
(b<1>=9, b<2>=98, b<3>=987, ...)
ただしb<0>=0とします。

各式の左辺はb<n>×9+(8-n)とかけます。
さらにこれをB[n]とおきます。

また、b<n+1>=b<n>×10+(9-n)であることは明白です。

 B[n+1]
=b<n+1>×9+(7-n)
=(b<n>×10+(9-n))×9+(7-n)
=b<n>×9×10+((8-n)+1)×9+((8-n)-1)
=b<n>×9×10+(8-n)×10+9−1
=(b<n>×9+(8-n))×10+8
=B[n]×10+8

つまり、B[n+1]はB[n]の末尾に8を追加した数です。

B[0]=0×10+8=8 ですから、
B[1]=8、B[2]=88、B[3]=888・・・となっていきます。

【問題3】

これは、最初の「12345679×1×9=111111111」さえ説明できれば、残りは「それを2倍、3倍、4倍・・・した数だから」ですんでしまいます。

というわけで、焦点は最初の1つのみ。

 12345679×1×9
=12345679×9
=(12345678+1)×9
=12345678×9+9

これは問題1と同じ表記ですね。
よって、問題1より、この数は11111111となる。

【問題4】

問題1同様、a<n>を1からnまでの数を昇順で並べてできるn桁の数とします。
(つまり、a<1>=1, a<2>=12, a<3>=123, ...)
ただしn=0のときa<n>=0とします。

各式の左辺はa<n>×8+nとかけます。
さらにこれをC[n]とおきます。

すると、問題1の結果を利用して

 C[n]
=a<n>×8+n
=a<n>×9+(n+1)−a<n>+1
=(A[n]−1)−a<n>

A[n]というのは1が(n+1)個並んでいる数でした。
そこから1を引くというのはすなわち1がn個並び、最後に0が1個ある数。つまり

A[n]-1=10n+10n-1+10n-2+・・・102+101

で、

a<n>
=1×10n-1+2×10n-2+3×10n-3+・・・+(n-1)×101+n×100

よって、

 (A[n]-1)-a<n>
=(10-1)×10n-1+(10-2)×10n-2+(10-3)×10n-3+・・・+{10-(n-1)}×101+(10-n)×100

つまり、9から10-nまでの数を降順にならべてできる数となります。

当初、問題1・2の結果を利用して、

C[n]=A[n]-(a<n>+1)=B[n]/8−(a<n>+1)=・・・=b<n>

とやってみようと思っていたのですが、途中で「C[n]=b<n>を結論ではなく仮定として使わないと証明ができない」という「循環参照」に陥り、断念しました。


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