『高校生からの挑戦状Part19』解答


◆愛知県 Y.M.Ojisan さんからの解答。

【問題2】

辺長1の正方形をS、辺長1/2未満の正方形をQとする。
また長さ(√2)/2をdとする。

(1)Sの頂点及び重心の5点(下図緑点)の距離はdである。
一方Qの対角長はd未満であるので、各緑点専属のQが1個ずつ存在する。



(2)Sの周囲の長さの合計は4である。
一方Qに含まれる直角L型の折れ線の長さの最長は、L型がQの2辺になった場合であり、1未満である。

従って、Aの周囲をQ4個だけで覆うことはできない。
即ち第5のQ、つまり重心をカバーしているQは少なくとも何れかの辺上に存在する。
(上図空色Q)

(3)よって、上辺をカバーする3個のQから届くことの無い、
上図下方の2重赤線で囲まれた長方形[1×(1−d)]が存在し、これを2個のQで覆えなければならない。



(4)しかし、計算すると下図におけるa+bが最も長くなる下図のような配置でも
a+b<1であるため、長方形をQ2個で覆うことはできない。
よってSをQ5個で覆うことはできない。

(計算)

a=(1/2-ε)/cos(θ)
(1-d)sin(θ)+b*cos(θ)=1/2-ε
より a+b=(1-2*ε)*cosec(θ)+(1-d)*tan(θ) :これは下に凸な関数であり最大値は領域の境界である。

θ=0においてはQの性質よりa+b=1-2ε<1である。

もう一方の境界では (1-d)cos(θ)+(1/2-ε)*tan(θ)=1/2-εが成立し、
ε=0でも 計算するとθ<0.43920589より a+b<0.96726<1である。


◆東京都 鳥居 さんからの解答。

【問題1】

各桁の数が 0 か 1 の m 桁の数からなる集合 A を考える。
A={a|a=m-1
Σ
i=0
bi10i; bi=0,1}
A の要素数は 2m である。
k<2m となるように m を定めると、A の中に法 k の下における剰余が等しくなるような2個以上の要素からなる組が必ず存在する。
その組にある2つの要素を a1,a2 (a1>a2) とする。
a1−a2 は k の倍数であり、その各桁の数は以下の可能性がある。
a1a2a1−a2
000 または 9
101 または 0
019 または 8
110 または 9

よって、a1−a2 の各桁の数は 0,1,8,9 の高々4種類である。
2m-1≦k<2m となるように m を定めると、
a1−a2 が最大になる可能性は 1.11…×10m-1 である。

log の底を 2 とすると、以下の不等式が成り立つ。
a1−a2≦1.11…×10m-1<(10/9)10m-1=(10/9)2(m-1)log 10≦(10/9)klog 10
k≧2 であるから、10/9=2log(10/9)≦klog(10/9) が成り立つ。
よって、a1−a2<klog 10+log(10/9)=klog(100/9) となる。
log(100/9)=3.4739…<4 であるから、k4 未満の k の倍数で、各桁の数が 0,1,8,9 の4種類以下で構成されるものがあることが示される。

【感想】

手の付けどころが難しくて、面白い問題と思いました。
k を場合分けしたらどうか…、有名な定理を使ったらどうか…と思考をめぐらせましたが、4種類の数をどれにするかに着目したところ、道が開けました。


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