2000枚のカード

2000枚のカード解答


◆東京都 しんちー さんからの解答。

簡単のため、メモった文字列は

AAA…AAABB…BB

であるとしてよい。

また求める値を I とおく。
なお、和の k の範囲は 0 から2000 までであるとしてよい。

後の都合で P(k) の代わりに N(k) を使う。

シャッフルした後のカードの並びの総数は
2000C1001 であり、これを N とおく。

すると

I = 2000
Σ
k=0
(2000-k)N(k)

だから両辺を N で割って

I/N = 2000
Σ
k=0
2000/N×N(k)- 2000
Σ
k=0
k×N(k)/N

すなわち

I/N = 2000/N×N-E(k) = 2000-E(k)

よって

I = N×(2000-E(k))

以下 E(k) (= 確率変数 k の期待値) を求める。

まず本問において、A が何枚一致したかの枚数を X で表わす。
すると

P(X=n) = (1001Cn × 999C1001-n)/2000C1001
であり、X は超幾何分布に従う。
従って

E(X) = 1001 × 1001/2000

である。ここで、

k = X + {999 - (1001-X)} = 2X-2

であるから

E(k) = E(2X-2)
= 2E(X)-2
= 10012/1000 - 2
= (1000 +1)2/1000 -2
= (10002 + 2×1000 +1)/1000 -2
= 1000 + 1/1000

したがって求める I は

I = N × {2000 - (1000 + 1/1000)}
  = N × (1000 - 1/1000)
  = 2000C1001 × 999999/1000
  = 999999/1000 × (2000×1999×…×1000)/(1001×1000×…×1)
  = (999999×2000)/(1000×1001) × (1999×…×1000)/(1000×…×1)
  = (999×2) × 1999C1000
ここで 1999C1000 が整数であることを認めれば、
分子に素数の 1999 が含まれていることから
I は 1999 で割りきれることが示せた。

(証明終)

注意: 超幾何分布というのは
A をM個、B をN-M個 (つまりあわせてN個) 袋にいれてn個取り出したときに含まれている A の個数 x が従う分布で、確率は

P(x) = {MCx×N-MCn-x}/NCn

で与えられます。
この時 x の期待値は

E(x) = n × M/N … (*)

となります。
直観的には当たり前。
なぜなら世の中に男が60%、女が40%いるとすれば100人適当に選ぶと男60人、女40人になると考えられるから。

(*) については Combination の性質と二項定理を使えば示せます。

(感想)

地道に計算をやろうとおもったら煩雑だったので、
・何らかの確率分布の期待値を使う。
・その分布はおそらく超幾何分布である。

を方針としてやりました。
なので根本にあるこれらが間違っていたらアウトですね。
個人的にはこの分野は好きなのですが。

あと、これは1999が素数だからうまくいくのか、が気になるところです。


◆東京都 建築家 さんからの解答。

まず最初に、999枚あるAのうちr枚上とそろっていたとすると、A,Bの枚数は変わらないので
Bは(r+2)枚が上とそろっていることとなる。

k=r+(r+2)枚がそろった場合は
P(k)=P(2r+2)=1001Cr+2×999Cr 通りである。これより

2000

k=0
P(k) = 999

r=0
P(2r+2) = Σ1001Cr+2×999Cr

となる。

一方例えば1999枚のうちA,Bがそれぞれ999,1000枚ずつあったとしたら、その並べ方は

999

k=0
1000Ck+1 × 999Ck 1999!
1000!×999!
≡ 0 (mod 1999)

で1999で割れる。 同様に2000枚のうちA,Bがそれぞれ999,1001枚ずつあるなら

2000

k=0
P(k) = 999

k=0
1001Ck+2 × 999Ck 2000!
1001!×999!
≡ 0 (mod 1999)

とこれも1999で割れる。

そこで問題は  (mod 1999で計算する。)

1999

k=0
(2000-k)P(k)

2000

k=0
{(2000-k)P(k) }-(2000-1)P(2000)

2000

k=0
{(1-(2r+2))P(2r+2) }-1999

2000

k=0
3×P(k) - 999

r=0
{(2r+4)1001Cr+2×999 Cr}

999

r=0
{(2r+4)×1001
r+2
1000Ck+1×999Ck}

≡2002 999

r=0
{1000Cr+1×999Cr}

≡ 0 (mod 1999) ■


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