『1999 Part9』解答


◆富山県 N.C さんからの解答。

取り敢えず、プログラムを使って自明でない解
(x=1,y=0)を一組見つけました。

x=4027701399389138208695911951306886478800
y= 90084665203202024260494303744425250249
プログラムはの近似分数 x/y を連分数を用いて生成し、その中で与えられた条件を満たすものを探します。

ちなみに、

4027701399389138208695911951306886478800
――――――――――――――――――――――――
90084665203202024260494303744425250249

は、と小数点以下77桁まで一致しています。

を連分数展開したときの循環節の長さが84と非常に長く、計算ループを84回、回したときのものが上の解答です。


◆福岡県 まさゆき さんからの解答。

2−1999y2=1

(x+1)(x−1)=1999y2 ・・[1]

1999は素数であるので
x+1、x−1どちらかは1999を因数にもつ

ここで x+1=1999kのとき

[1]に代入

1999k(1999k−2)=1999y2

k(1999k−2)=y2

ここでこの式が成立するためには、
1999k−2は k を因数にもつ

よってk=−2、−1、0、1、2

それぞれkに代入したとき題意を満たすのは
k=0のみである

よって x=−1、y=0

また x−1=1999kにおいても同様にして
k=0であり、x=1、y=0

よって(x、y)=(−1、0)(1、0)


◆富山県 N.C さんからの解答。

この問題について、参考書をひっくり返してみました。
インターネット上で、「ペル方程式」というキーワードで検索をかけても沢山の情報が得られるようです.

正整数mに対して、
不定方程式x2−my2=±1
(およびx2−my2=±4)は、整数論の分野で重要なもので、ペル方程式と言われています.

以下,x2−my2=1の場合を考えます。

(X、Y)が解ならば
(−X、Y)(X、−Y)(−X、−Y)も解なので、必要ならば符号を付け替えて、正の整数の場合のみ考えます。

A)mが平方数でない場合,正整数解は存在する。

北村泰一「整数論入門」(槇書店数学選書)には、ディリクレの引出し論法(鳩ノ巣論法)による証明があります。
高木貞治「初頭整数論講義」(共立出版)では、連分数論による証明と、イデアル論による証明とがあります。

B)(x1,y1)が最小の正整数解のとき、

となるように整数(xn,yn)を定めると、正整数解全体は

{(x1,y1),(x2,y2),(x3,y3),..}で与えられる。

C)連分数展開を用いて、正整数解をすべて求められる.

高木貞治「初頭整数論講義」(共立出版)、
河田敬義「数論1,2,3」(岩波講座基礎数学)などに証明がある。

これらの本は、証明に必要な予備知識があちこちに散在していて、理解するのには根気がいる。

このC)から、連分数を用いて一番最初に見つかる

2−1999y2=1の正整数解

1=4027701399389138208695911951306886478800
1= 90084665203202024260494303744425250249

は、最小の正整数解であることが判ります.

正整数解全体は、これからB)の式で求めることができます。

なかなか大変な結果になりました。


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